EU諸国のインフレ率に減速の兆しなし

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オーストリアの消費者物価は、昨年、1975年以降で最も高い年間上昇率を記録した

 

【RT】2023年5月19日

https://www.rt.com/business/576458-austria-soaring-inflation-eu/


オーストリアの消費者物価上昇率は上昇を続け、4月には年間ベースで9.7%に加速したと、国家統計局が5月17日(水曜日)に発表した。

 

オーストリア統計局によると、この数字は前月の9.2%から急上昇し、5月2日に発表された速報値の9.8%をわずかに下回るものだった。

 

他の欧州連合EU)諸国と比較するために調和されたインフレ率も、3月の9.2%から4月には9.5%に上昇した。

 

同報告書によると、公共料金が前年同期比14.7%と大きく上昇し、次いでレストランやホテル代が14.2%上昇した。交通費は2022年4月と比較して3.3%の上昇となった。

 

統計局のトビアス・トーマス局長は、「需要の高い海外パッケージツアーの価格が前年に比べて大きく上昇し、久しぶりにインフレの重要な推進力になっている」と述べた。

 

同庁によると、航空券付きのパッケージツアーの価格は、昨年4月と比較して18.5%高騰した。航空券は前年同月比19.1%増だった。


オーストリア政府は、EU平均を上回るインフレへの取り組みについて批判を強めている。

 

当局はこれまで、主に支援金などの対策に頼り、直接介入したのは電力料金の上限設定だけだった。