フランスとスペインのインフレが加速

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【RT】2023年2月28日

https://www.rt.com/business/572181-inflation-accelerates-france-spain/

 


食料・エネルギー価格の高騰は、ユーロ圏の第2、第4の経済圏に打撃を与えている


フランスとスペインの2月の消費者物価は、食品とエネルギーコストの上昇によって上昇傾向を再開したことが、2月28日(火曜日)の公式統計で明らかになった。

 

 

統計局Inseeの速報データによると、フランスでは消費者物価指数が6.2%上昇し、1月の6.0%から上昇した。

 

同報告書によると、食品インフレ率は13.3%から14.5%に上昇、サービス価格は2.6%から2.9%に上昇、製造品価格は冬のセール終了に伴い4.5%から4.6%にわずかに上昇したという。

 

エネルギー価格は2月に前年同月比14.0%上昇したとInseeは述べている。

 

EU調和指数は、1月の7%から7.2%になった。

 

一方、2022年後半に物価上昇の抑制に成功したスペインでは、インフレ率が年率換算で2カ月連続で上昇した。

国家統計局(INE)の報告によると、2月の消費者物価は前年同月比6.1%上昇した。

 

予備データでは、電気代と食品価格の上昇が上昇の主な要因であった。


変動しやすい生鮮食品とエネルギー価格を除いたコアインフレ率は、前年同月比7.7%となり、1月に記録した7.5%から上昇した。

 

他のEU諸国との比較のために調和された消費者物価は、年率換算で前月の5.9%から2月には6.1%に上昇した。

 

ブルームバーグエコノミスト、アナ・アンドラーデは、「スペインのEU調和インフレ率の上昇は、物価上昇の道筋が不安定で、下降する際に粘着性があることを改めて示すもので、基礎的な物価圧力は依然として強い」と述べた。

 

「今後数カ月は基調効果が支配的で、夏までにはインフレ率が大幅に低下するだろうが、それでも年内は5%を超えると予想している」と、彼女は付け加えた。

 

エコノミストは、スペインとフランスのインフレ率は今後数ヶ月間上昇し続け、欧州中央銀行によるさらなる利上げを促すだろうと予測している。

 

ECBはすでに、20カ国からなるユーロ圏の高騰するインフレを抑制するため、3月に50ベーシスポイント引き上げ、3%にすると約束している。

 

ブンデスバンクのヨアヒム・ナーゲル総裁は先に、インフレ率が高すぎるため、3月以降も大幅な利上げが必要になる可能性があると警告している。