米国はスタグフレーションの脅威に直面している - ビジネスインサイダー

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【RT】2024年4月27日 10:01

https://www.rt.com/business/596658-us-economy-stagflation-slow-growth/

成長率が予想を下回る中、厳しい警告が発せられた。

 

米商務省が発表した最新のマクロ経済データから、同国経済がスタグフレーションに向かう可能性があるとビジネスインサイダーが報じた。

 

この暗い兆候は、前途に厳しい試練が待ち受けていることを示唆している、と同誌は付け加えている。  

 

4月30日(木曜日)に発表された報告によると、今年第1四半期のアメリカのGDPは年率1.6%増にとどまり、予想の2.5%増を大きく下回った。予想より遅い成長率は、2023年10-12月期の3.4%増、前四半期の4.9%増に続くものだった。

 

CIBCプライベート・ウェルス・USのデビッド・ドナベディアン最高投資責任者(CIO)は同メディアに対し、「これは、成長率が予想より遅く、インフレ率が予想より高いという、最悪の結果となった」と述べた。

 

低成長と消費者物価の高騰はスタグフレーションの兆候である。

 

米国が最後にスタグフレーションに見舞われたのは1970年代のことで、経済が低迷する中でインフレ率が2桁に急上昇した。

 

アメリカの政策立案者たちは、主要金利を20%まで引き上げることで対応し、物価は冷え込んだが、経済は深刻な不況に陥った。

 

 米連邦準備制度理事会FRB)は3月、利上げを見送り、5.25%~5.5%の目標レンジに据え置いた。次回FRB公開市場委員会は5月1日に予定されている。

 

同時に、FRBが主要なインフレ指標として使用する個人消費支出物価指数は年率3.4%のペースで上昇し、過去1年間で最大の伸びを記録した。

 

経済分析局が発表した1月から3月までのアメリカの個人消費支出は2.5%増と、2023年第4四半期の3.3%増を下回り、予想の3%を下回った。

 

ビジネスインサイダーによると、FRBは利下げを実施する前にインフレ率が低下する必要があると明言しているため、これはFRBの行動力に重大な制限を与える。