EUの大手航空会社、高額な「環境チャージ」を導入

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【RT】2024年 6月28日 19:58 ホームビジネスニュース

https://www.rt.com/business/600177-lufthansa-environment-ticket-fee/

ルフトハンザドイツ航空は、規制遵守のため、航空券に最大72ユーロの追加料金を課した。

 

ドイツを代表する航空会社であるルフトハンザドイツ航空は、より高価な持続可能な航空燃料(SAF)の使用に関するEUの新規則を遵守するためのコストを相殺するため、航空券に最大72ユーロ(77ドル)の追加料金を課すと発表した。

 

今週発表された同社の声明によると、この課徴金は6月26日までに発券され、2025年1月1日以降に出発するすべての航空券に適用される。


ルフトハンザがロイターに語ったところによると、短・中距離路線ではエコノミークラスで最大5ユーロ、ビジネスクラスで最大7ユーロの値上げとなる。

 

長距離便では、ビジネスクラスで18ユーロから36ユーロ、ファーストクラスで最大72ユーロの追加料金が発生する。


ルフトハンザによれば、この追加料金はEU加盟27カ国、英国、ノルウェー、スイスのいずれかを出発する便に適用される。

 

ルフトハンザ、ユーロウイングス、スイス航空、エーデルワイス航空、オーストリア航空などの航空会社を傘下に持つルフトハンザ・グループが販売または運航するすべてのフライトがこの追加料金の対象となる。


ルフトハンザドイツ航空は、「このサーチャージは、規制上の環境要件により着実に上昇する追加コストの一部をカバーすることを目的としている」と述べた。


EUの新しい規制は、2025年までにEUの空港で使用される燃料の2%をSAFとすることを燃料供給業者に義務づけており、2030年までに6%、2050年までに70%に増加する。


しかし、専門家は、航空機の低公害化を目的としたこの措置は、コスト上昇を顧客に転嫁する結果になりかねないと警告している。

 

2022年1月、エールフランス-KLMオランダ航空はEUの航空会社として初めて、バイオ燃料の追加料金を航空券に上乗せした。

 

同社は当時、ビジネス運賃に最大12ユーロ、エコノミー運賃に最大4ユーロを追加すると発表した。


エールフランス-KLMは現在、ルフトハンザとほぼ同様の措置を検討していると、この問題に詳しい関係者がロイターに語った。