暗い冬を前に英国の食品インフレが過去最高となり、裁量所得が蒸発

Image: Discretionary income evaporates as UK food inflation hits record high ahead of dark winter
2022年11月11日 BY:イーサン・ハフ

https://www.naturalnews.com/2022-11-11-discretionary-income-evaporates-food-inflation-dark-winter.html


イギリスでは、この一世代で最悪の生活費危機のおかげで、一般の人々が食べることが難しくなってきている。

 

英国ではインフレが制御不能になり、多くの英国人が食卓に食べ物を並べ、家に暖房を入れるためだけに、真っ逆さまに借金に飛び込んでいる。もちろん、家そのものもだ。

 

調査会社カンターが発表した新しい調査によると、英国の食品インフレ数値は過去14年間で最も速いペースで上昇しており、食料品の年間価格はつい先月14.7%上昇した。

 

この15%近い急上昇は、調査会社が物価の追跡を始めて以来、カンターが見た中で最大かつ最速のものだ。

 

英国の700万世帯が、インフレのために「今年、暖房、シャワー、洗面用具をあきらめた」。


最新のデータによると、昨年と同じ量の食料を家族に提供するために、英国人は今年、682ポンド(約800円)多く支払わなければならないそうだ。

 

カンタ―の調べによると、英国の4世帯に1世帯、つまり約27%が、高騰するインフレのために「経済的に苦しい」状態であることがわかった。

これは、昨年11月に苦境に立たされた世帯の2倍にあたる。

 

回答者の10人に9人は、食料品のインフレが今年の最大の懸念事項であると回答し、エネルギー代が2番目に大きな懸念事項であることを示した。

 

この結果についてカンタ―は、「つまり、食料品のインフレがどれだけ人々の財布を直撃し、家庭内の心配事を増やしているかは明らかです」と述べている。

 

英国の家庭がインフレに打ち勝つために試みている方法のひとつは、有名ブランドからプライベートブランドジェネリック食品に切り替えることだ。

 

ブランド食品は過去4週間で10.3%値上がりしているのに対し、ジェネリックは0.4%の上昇にとどまっている。

 

ジョセフ・ロウントゥリー ファンデーションが行った調査でも、さらに衝撃的な統計が発表されている。

 

今、英国では約700万世帯が、暖房やシャワー、トイレタリーや衛生用品を買うことを完全に諦めているのである。

 

ブルームバーグは、住宅、暖房、食料のために税金を支払った後、英国の所得が2番目に低い層の20パーセントは、使うものが何も残っていないと報じている。

 

特に、ロンドンのある英国の南東部では状況が悪化している。そこでは、インフレ率は英国北東部のほぼ2倍になっている。

 

北アイルランドのインフレ率は今最も悪く、グレートブリテン島の南東部がそれに続いている。一方、スコットランドは、全体として最も良好な状態にある。

 

オンライン投資プラットフォームXTB online tradingのチーフマーケットアナリスト、ワリード・クドマニ氏は、「食品価格のインフレは、エネルギー支出の大幅な上昇と相まって、英国経済の安定にとって大きなリスクとなると多くの人が見ている」と警告している。

 

「マクロ経済指標が物価上昇の減速をほとんど示さない中、消費者が生活費の危機の継続に苦慮していることから、食品インフレは引き続き上昇すると思われる」。

 

英国は、金融危機とエネルギー危機に加え、政治危機にも見舞われている。

 

英国の新首相リシ・スナックは、社会不安を防ぎつつ、何とかインフレを抑えるという難題を背負っている。

寒くて暗い冬が来れば、幸運が訪れる。

 

「イギリス人が餓死するのは、アルバニア人やその他の第三世界不法入国者が4つ星ホテルで暮らせるようにするために支払う小さな代償だ」と、イギリスでは「移民」が豪華にもてなされ、原住民は凍死と餓死を強いられているというコメントを書いている。