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【RT】2023年3月3日
https://www.rt.com/business/572323-eu-italy-germany-recession-fitch/
ドイツとイタリアは救済措置にもかかわらず、年内に景気後退に直面すると格付け会社が予測している。
ドイツとイタリアは、インフレ率の上昇が続くため、年内に景気後退に陥るだろうと、フィッチ・レーティングスが3月2日(木曜日)、ブルームバーグに語った。
景気後退は "深刻 "にはならない見込みだが、フィッチのソブリンと超国家企業の責任者、ジェームズ・マコーマック氏は、"景気後退はそれ自体で重大 "と述べている。
ドイツ連邦統計局(Destatis)の最新統計によると、EU最大の経済大国であるドイツのインフレ率は2月に加速し、前年同月比9.3%、前月比1%の上昇となった。
食料およびエネルギー価格の高騰は、政府による救済措置にもかかわらず、同国経済に大きな打撃を与えた。
ドイツ経済は、2022年の最終3カ月間で前四半期比0.4%縮小した。この縮小は、事前に予測されていた0.2%のGDP減少よりも大きくなった。
EU第3の経済大国であるイタリアでは、2月の消費者物価が前年同期比で9.2%上昇し、1月の10%上昇から低下したことが、同国の統計機関ISTATの速報値で24日に明らかになった。
シンクタンク、ノミスマの報告によると、イタリアの購買力は過去1年間で半減以上し、イタリア人の7人に1人が、生活するために必要な収入より少ないと不満を抱いているという。
調査対象者の4分の1は、必需品にすべてのお金を費やしていると答え、イタリアの世帯の26%は、月末までやりくりできないことを恐れていると答えている。
マコーマック氏はブルームバーグに対し、米国も年内に「緩やかな」景気後退に陥る危険性があるとし、「英国はすでにそうなっているだろう」と付け加えた。
同エコノミストはまた、ウクライナ紛争が始まって以来、食糧やエネルギー価格の高騰によって引き起こされた生活費危機への対応に、世界中の政府が苦慮していることを指摘した。
今のところ、急速な回復を楽観視することはできず、コストの上昇は世界経済全体に不安定な波紋を投げかけている。