全部Iodized salt(ヨウ素添加塩)

今更ながら、こっちのスーパーで売っている塩が全部『Iodized salt』と書いてある意味が分かった。
これはヨウ素を添加してある塩のことで、日本ではこういうものはないが、日本以外では昔からはびこっているものらしい。気づかなかった。

ヨウ素=Iodine(アイオディーン)、Iodized(アイオダイズド)……あれ? 何でヨウ素の英語は知ってたのに気づかなかったのか、読みをイオダイズドと思っていたせいもある。我ながらものすごい間抜けでガックリきた。

今日買った岩塩も表示が小さいがある。他の塩には全部もっと巨大な文字で書いてある。
セブではどうだったか記憶にないが、ボホールでは1つだけオーガニック塩というのを見つけた以外、全部がこのIodized salt(ヨウ素添加塩)だ。

日本のようにワカメや昆布等、海藻を食べない諸外国では、普通に食生活を送っていたらヨウ素が自然と不足するため、塩に入れたりパンに入れたりして補っているらしい。アメリカでは半数以上がヨウ素添加塩だそうだ。なるほど知らなかった。

去年、アメリカ人のダン&マリー先生がIodized saltの話をしていて、これを食べ過ぎるとよくないけど、Iodizedって何なんだか分からない、と言っていた。アメリカが発祥の地だし英語ネイティブなのに何で分からなかったんだろう。不思議だ。それはともかくそのとき、フィリピン人はこれを採っているから、たまに首がすごい腫れている人がいるでしょう?と言っていた。私はそんな人は見たことがなかったので、そうなんですかー?なんか危ないもんなんですかね?!と答えただけだった。
要するに、甲状腺疾患(甲状腺腫や発育疾患)を防ぐために塩にヨウ素を添加して補ってはいるけれど、逆に取り過ぎで甲状腺疾患を起こしている人がいるということだろう。

日本ではヨウ素を食品添加するのを認められていないのでヨウ素塩というのがないことが分かった。確かにそんなの見たことない。

さて、311以降ずっとだけれど、先月からは特に福一の放射能の漏れが高濃度で、フィリピンにいても(所詮日本の近所だから)海とか雨とか警戒しておかないといけないと思えるレベルになってきており、知らなかったとはいえヨウ素を塩から摂取していたのは放射性ヨウ素被曝的には少しは助けになっていたのかもしれない。(6〜7月の間に東日本の広範囲で放射性ヨウ素131が検出されている)

とは言っても、こっちではとにかくすべての塩がヨウ素入りなので、普通の塩をセブかどっかで探してきたい。(1つ販売されているオーガニック塩は100g位で100ペソと高額なので現状買えておらず。もしかしたら私が知らないだけで他にも売っているのかもしれないけど)