旦那の誕生日です

今日は旦那の誕生日です。39歳、リーチです。
学校帰りにアヤラモールへ行って、学校用にポケット英英辞書やノートを買った。英英辞書が380円程という驚きの安さだった。
なぜ英英辞典なのかというと、私が高校時代から持っていた英和・和英辞書はすっかり旦那に取られてしまっていて、私は辞書なしで授業を受けている。しかもこっちの書店では辞書も含めて日本語の本は売っていないのだ。後に届く船便には大きな英和辞典が入っているが到着にはまだしばらくかかる。

でも授業で日本語は全く使えない(通じない)し、分からない単語を予習で日本語でメモっていっても、日本語じゃなく英語でメモっておくようにと言われる。だからむしろ英英辞典のほうが使いやすいかもしれない。しかし辞書が安くてよかった。中高生が学校で使うための簡易辞書なんて150円位で売っていた。

学校もまだ4日目ではあるが日々面白い発見や先生に教えてもらった興味深い事柄があっていろいろ書きたいが、今日は旦那の誕生日ネタにする。
書店で誕生日カードも買ったのだが、フィリピン人はご存じ『家族命!』の人達であるため、グリーティングカードも“父へ・母へ・兄弟へ・姉妹へ・祖父へ・祖母へ・娘へ・叔母へ・叔父へ・妻へ・夫へ……”と相手ごとに作られていたりする。

小さいカードだと1枚60円位。デザインや素材はやっぱり日本で売られているものよりは見劣りするけど、安いし大きいのが多い。なかなかコレといったデザインのがなかったのだが、誕生日用ではないカードで“トイレのカッポン”(トイレ詰まりを治す柄つき手動ポンプ)の写真にリボンを付けたのがあって、それにした。いったい何のカードなのだろうか。

で、移住後はもう夫婦どっちの財布のお金とかいう境界があいまいになってきているのだが、誕生日だから何か好きなもの買っていいよ、食べていいよということにしていた。ちなみにフィリピンでは誕生日やお祝い事は、当人が周囲の人を招待してすべて奢らないといけないことになっているらしい。だから誕生日会などやってしまうとものすごいお金がかかるそうだ。

旦那は下着とTシャツを1枚買って、そのTシャツが2枚だと割引で999ペソ(=2000円程)になるというので私も便乗して1枚買ってしまった。サルのイラストがすごいかわいいやつで、旦那と同じサルのキャラクターTシャツなんだけど色・バージョン違いなので微妙なペアルックになった。こっちで1枚1000円のTシャツだと高レベルだと思う。安いワゴン品なら1枚99ペソ(200円程)で売っている。

夕食は、結構流行っていて前から気になっていたグリルの店へ行って、チキンのシシカバブとポークの照り焼き串刺し等を食べてお腹いっぱいになって帰った。肉のほかに野菜とイカの炒め物、ご飯、ココナツ(BUKO)ジュース、カラマンシージュースを注文しており、税込合計1250円程(=2人分)だった。大体、一般レベルのレストランで夕食を食べたら私達の場合このぐらいの値段になる。

(生ココナツジュースはこの店では150円程だった。薄いスイカの汁みたいな味だが料理と一緒に水代わりに飲むには程良い味。しかも量がいっぱいでお得)

でももう私達はこっちのペソ感覚に慣れてしまって、日本円で1000円超えると大金な感覚がしている。100円位でも考え込んだりして気軽に使わなくなっている感じ。
昼食も今週から英語学校が始まって学食を利用している。多分この大学内(小学校〜高校まで併設)にいる外国人で学食を利用しているのは私達夫婦位だと思うが(ほぼすべての外国人語学学生は寮生活をしており寮で3食付いている為)、お腹いっぱい食べても2人で250円位なのだ。

うちの語学学校の先生たち、みんな若くて元気でかわいらしいし制服を着ているので貧しそうに見えないが、聞いてみたら体調不良やちょっとした病気ぐらいでは病院には行けなくて職場の薬でなんとかしのいでいるそうだし、お昼も弁当持参していたりしてつつましい生活を送っているようだ。聞いてはいないが語学学校の先生の給与はそれほど高くないのかもしれない。

でも今日カンバセーションクラスの先生が、フィリピン人はお金や仕事がなくてもいつもハッピーだからと言っていた。本当にそうだと思う。日本人は自殺が多いようだが何故なのかとも聞かれた。
ほとんどのフィリピン人は人生の優先順位がまず家族・信仰生活という感じだから、仕事や経済が原因で自殺を考えたりはしないだろう。日本人として私は、現地のいろんな年齢や立場の一般の人達にインタビューして、貧しくても幸せにノーストレスで暮らせている理由を追々探ってみたいなとも思っている。

そんなことで、旦那とも盛大にというわけにはいかなかったがささやかなお誕生日会ができて良かった。またあと1カ月ちょいで結婚一周年(紙婚式だっけ?)という記念日が来るんですけどね。


(↑私達が通っている南フィリピン大学(USP)内にある語学学校(ESL)と同じフロアで、今日の昼過ぎまで一般の転職セミナーと説明会が開かれていて賑わっていた。最初は大学生向けの就カツセミナーかインターンセミナーかと思ったが、外部の転職希望者向けだったようだ。携帯キャリアや大手銀行、デベロッパー等が各自テーブルを儲けていた。こういうイベントがある場合だけ大学のエレベーターが動いている。普段は動いておらず階段で上り下りしている状態だ。語学学校は4階なのでしんどい!)