レッスン初日

今朝、昨日の試験によるレベル結果とレッスン予定表を貰った。レベルは6段階で真ん中だった。ただしこの6段階評価はまさにカタコトも話せないレベルから、英語圏での就職・大学進学希望者レベルという高レベルまでの割と急段階な分け方となっている。だから真ん中とはいっても私の場合は「日常での意思疎通が可能で、正しい表現ができる。基本的な英語力はあるが適切な表現や単語の駆使力が足りない学生に文法をよりしっかり身につけさせ単語をより的確に使えるようにする」というレベルだ。自己評価としては正しい表現は決してできていないと思う。

1日3レッスンのうち最初は1:4のグループレッスンだった。女性の先生であとの3人の生徒は男性。うち2人は20歳の日本人大学生、もう一人は既婚者で2児の父だが求職中で単身で4週間程来ているということだった。
最初は先生が一人ずつに何か聞いていく形だったが、あとはディベートということで2:2に分かれて『MONEY VS FAMILY』というテーマで行った。全員似たり寄ったりの英語力だったのでたどたどしかったし、日本人同士で英語でしゃべるのは不自然に感じたが、まぁ楽しくやれた。

余談だが私は12年前、ソウルで夏休みの少しの期間韓国語を現地の私立の語学学校で習ったことがあるのだが、そのときは英語がカタコトに近い韓国人の若い女性が教師で、生徒は私(日本人)、パキスタン人のおじさん(銀行家)、アメリカ人青年、カナダ人英語教師、ロシア人女子学生というメンバーだった。年齢も立場もバラバラで、みんな共通して理解できる言葉がないのにやっているという状況……。韓国語はほぼ忘れてしまったがお陰で楽しい思い出だけは残っている。

次のレッスンはGrammerで、英文を構成している8つの品詞についてだった。午後からの3つ目のレッスンは会話。オリジナルの教科書があってそれに沿って文法を勉強しながらの会話授業となるのだが、最初は自己紹介を兼ねていろいろ聞かれる。なぜ英語を勉強したいのかとか、なぜセブへ来たのかとか。それで自然と福一核爆発の話、放射能汚染で避難してきた話、長期ビザを取ってずっと住む予定で、今も寮ではなくアパートに住んでいることなどを全部話すことになる。それに加えて、昨年結婚したばかりで旦那も一緒に来ているとか今後こっちで何をしようと思ってるかとか、割と何でもかんでも話している。私が農作を始めたいと言ったら、それならセブ郊外のブサイというところがいいよと教えてくれた。

これからセブへ私達のような理由で来る人が増えるだろうし、現地の人にも機会がある限り話していこうと思う。フィリピン人他多くの外国人が福一作業員として実情を知らされず駆り出されている悲惨な現状があるので、現地の人も知識を持っていないと危険でもある。こちらの人は311の地震津波はよく認識しているが福一のこと放射能汚染のことは余り情報が入っていないのか知らない様子。3人目の先生は知っているようだったが“あれは本当なのか?”という反応だった。
それで“みんな東日本の人は逃げているのか?”というので、“いや、気にしていない人の方が多いけど、私達はかなり危険だと考えているので逃げてきた”というと“そりゃ仕事より健康のほうが大事。健康でないと仕事もできないですからね。あなた達にはいい選択だったのでは?”と言ってくれた。
 
そうだ、昨日の試験の際に旦那が“自分は元公務員だ”というと“公務員を辞めてくるなんてもったいない!!”と現地人である先生にも言われたそうだ。やっぱり日本でなくても言われることは同じなんだと思っておかしかった。私達の引越し前後に最も多く言われたのがこの言葉かもしれない。

旦那も今日の授業、特に会話の先生が既婚男性だったらしくとても楽しかったと喜んでいた。最後の10分ぐらいはビサヤ語を教えてもらっていたそうだ。移住ならビサヤ語も覚えたほうがいいよといいことらしい。その先生は家は郊外にあるそうだが週日は学校近くのアパートに住み、単身赴任みたいにしているそうだ。単身赴任なんてフィリピンにもあるのか?! 日本だけのものかと思ってたしフィリピン人は基本的に全員家族と住んでいる(1人暮らしの習慣がない)ようなので珍しいなと思った。

学校嫌いでしかもド中年の私が1日6時間も勉強できるか自信がなかったが、まずは1日クリアw そのうち余計な力も抜けてそんなに疲れなくなるだろう。今日はさすがに帰ってから2時間ほどグースカ寝てしまった。


(↑昼食は学食へ行ってみた。2人で280円程ですんだ。小学生から大学生まで入ってきているようでピーク時は大変混雑していたが安い!たこやきが売っていたが本当にたこやきなのだろうか?今日は食べていないが今度試してみたい)