食べるもんなくなってきましたねーという昨日の雑談 [安全食品(内部被曝)]

昨日は教会の帰り、ご近所の親しい人とタイヌードルランチをご一緒した。仕事仲間のJさん(63)とそのお母さんのTさん(88)だ。同じ教会へ通っている。親しいうえに放射能汚染の危険理解も共有できるという私にとって数少ない貴重な方々だ。

Jさんは何度か東北支援ボランティアへ友人たちと出向いているが、最近の内容は、現地の人たちの破損した持ち物を直すこと、例えば津波で汚れた写真を集めてアルバム整理しなおす作業なんかが多かったそうだ。また、必要な支援の内容も変わってきており、仮設住宅のお年寄りを訪ねてお話しするなど、精神的ケアのニーズが高くなっているということだった。

Jさんはとにかく人付き合いが広い陽気な人なので、日々付き合いの食事・飲み会に顔を出している。そういう訳で放射能汚染の危険を知ってはいても私のように外食までは避けてはいない。この先、避難する気はないのか尋ねたら、国外へ出てもいいとは思っているそうだが切迫感はない様子。まぁ先代からの土地に持ち家があり、2世帯で住んでいるうえ家族には危機感がないそうだから難しいのだろう。何より人間関係が広すぎてそれを切り捨てるのはきっとさみしいことだろう。

そういった差はあるのだが、一切気を使わずに放射能トークができることはありがたい。何でも気兼ねなく話せる人がいるのは、日本では少数派の危険認識派の人達に、今、最も必要なことではないだろうか。
私の場合、旦那を含めこういったことを気兼ねなく話せる数人の人達のおかげで、幸い孤立感はない。元々孤立を辛いと思わない、わが道を行く人間なのでこたえてはいなかったが、理解者がゼロならきっとさみしい毎日だったに違いない。
とは言っても、連絡が途絶えた人もいるし、そういう話でスルーされることは多いし、ツイッターでもリムられ祭りだ。とても親しい友人知人、クリスチャンからもだ。
まぁでも、ほんの2、3人でもいいので理解者、同志がいれば人は頑張れるんじゃないだろうか。
もしそれさえいなかったら……それでも大丈夫! 神さまがいる。私たちの心の内をすべて知っていてくださり、決して見捨てない神さまが。

さて、Jさんのお母さんのTさんは88歳とはいえ、全く衰え感がない人だ。しゃきしゃきしているし話し方にも“お年寄り感”がない。歩くのも階段の上り下りも私と同じくらい速い。
Tさんは先の戦争を体験しているせいか、政府やマスコミが有事に嘘をつくことを知っている。だから今回の福一事件にしても、インターネットなどせずとも自ら政府の嘘を見抜き、危険を察知したのだ。一人暮らしで地上波TVしか見ていないにも関わらず、騙されずに自衛しているとは実に素晴らしいではないか。

Tさんは、「もう大根も危ないから今年はたくあん漬けるのやめるわね」と言っていた。米は普段から香川県のを食べているようだけど、最近魚は危なくて食べるものがないとも言っていた。私は、西友にはたまにオランダ産アジの干物が売っていることや、もはやサバ缶・ツナ缶なども危ないからやめたほうがいいことなどを伝えた。
そんなふうに何だかんだ食材の話をしていて、2人して「もう食べるものなくなってきましたよねー」と改めてがっくりした。

私はTさんとは遺伝子組み換え食品の話はしていないが、そういったものや添加物まで含めると来年半期くらいまでは九州産などを何とか見つけてしのげても、1年、2年経つころにはそれも無理なのではないかと思う。そう考えたら本当に食べるものがない。この数カ月で自然、食べる量も減った。余計なものを食べていない。肉・魚の量も(私は元々そんなに食べないが)ガーンと減った。

フィリピン引越しの件は、Jさんにはいち早く伝えたけどTさんにはまだ伝えていなかった。でも、3人でタイヌードルを食べていたときに、Jさんが切り出してくれた。
Tさんは「さみしくなるわねぇ」と言ってくれ、「何でまたフィリピンへ引越しするの?」と聞くので、「もう放射能汚染を避けて生活するのが面倒くさくなったんですよ」と答えた。すると「本当に、そうよねぇ」とうなずいてくれた。

Tさんは続けて、「私なんかはもう年だからいいだろうけど、まだJはねぇ……」と言うので、私は「年なんか全然関係ないですよ!放射性物質なんて本来少しだって食べちゃいけないものなんですから。それを無理やり食べさせられている訳ですから、年に関係なく誰も食べちゃいけないです!」と主張した。Tさんにこれまでも何度か言ったセリフだ。
それにしても、息子がいくつになったって母親としては心配なものなのだなぁ。

夜、その話を旦那に伝えると「Tさんエライなぁ。(安全厨の)ウチの母親とはエライ違いだ」と嘆いていた。
また、旦那の教会で保育園に通う娘をもつ50歳位のお父さんが、東京がどれくらい危険なのか私(筆者)からも詳しく聞きたいと言っていた、とのことだった。もちろん快諾した。そのお父さんは旦那とは親しく、旦那も彼と2人きりで話せるときには放射能汚染の危険を説明したり、娘さんの避難を勧めていたそうだ。
私も昨年12月〜今年6月末までは旦那の教会へ一緒に通っていたので(今は結婚前からの自分の教会へ通っている)、その父娘さんとは知り合いでもある。結婚式にも来ていただいたし旦那側のスピーチもしてくださった。母子避難だけでも決意できるならそのほうが絶対いい。専門家じゃないのでデータを添えてうまく説明することなどはできないが、率直に危険を分かってもらえるように伝えたいと思う。

このお父さんも、私たち夫婦の移住予定を聞いて、やっぱり移住しないといけないほど危険なんだろうかと不安になったようだ。
自営で年収もしれている私はともかく、旦那は安定した仕事で新卒から一度も転職していない。持ち家もあり、母親も東京におり、教会生活その他も何不自由なかったことを知っているから、それを全部捨てて無職になってまで海外へ行くとはそれなりに逼迫した事態なのだろうと察したようだ。
とにかく、私たちをきっかけにでも何でもいいから、まずは非常に危険なことを知ってもらいたい。