紅海の混乱で数十億ドルの貨物が迂回 - CNBC

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【RT】2023年12月22日

https://www.rt.com/business/589366-shipping-cargo-supply-chain-risks/

アジアとヨーロッパを結ぶ重要な航路の不確実性が世界のサプライチェーンを脅かす


CNBCが今週報じたところによると、イエメンのフーシ派武装勢力による攻撃リスクの中、海運会社は約350億ドル相当の貨物を紅海から遠ざけている。


それによると、現在57隻のコンテナ船が紅海やスエズ運河を通らずにアフリカの南端を遠回りしているという。


キューネ+ナーゲルのシニア・バイス・プレジデント兼貿易海上ロジスティクス・グローバル・ヘッドであるパオロ・モントローネ氏は、CNBCに次のように語った。

 

「これらの船舶の総コンテナ容量は、20フィート換算で70万ユニットです」と彼は語った。

 

MDSトランスモーダルのシニア・コンサルタント、アントネラ・テオドロによると、これらのコンテナのおおよその価値は5万ドルで、迂回される貨物の総額は350億ドルに上る。

 

12月18日(月曜日)に少なくとも2隻の船舶が投射砲の標的にされたとの報道を受け、輸送業者は航行を停止し、船舶を迂回させている。

 

フーシ派の指導者たちは、ガザで進行中の敵対行為のため、イスラエルイスラエル行きのすべての船舶を追跡していると述べた。


海上輸送会社は、迂回に加えてネットワークの調整を開始する可能性もある。しかし、迂回や調整には時間がかかり、タダでは済まないことは理解できる。


モントローンはまた、港湾当局が到着時間の更新と計画の必要性から混雑を予想していることを示した。


「状況は非常に不安定で、これらのネットワークの再構築は非常に複雑であるため、一定の混乱が予想されます」とモントローネ氏は述べた。

 

「アジアでは、空コンテナの需要地への再配置に10〜20日かかるため、空設備(コンテナ)の不足が潜在的な問題となるだろう」


一方、デンマークの海運グループであるマースクのCEOは、アフリカ周辺の船舶の航路変更も行っており、2週間から4週間の遅れを予想している。


「ヨーロッパはスエズへの依存度が高い」とヴァンサン・クレール氏はCNBCに語り、「遅れはヨーロッパでより顕著になるだろう」と付け加えた。