ハマスが公開した映像に登場するオムリ・ミランさん(2024年4月27日撮影)
【RT】2024年4月27日-20:14
https://www.rt.com/news/596701-hamas-israeli-hostage-video/
映像は、武装勢力がイスラエルの停戦提案を検討する中で公開された。
ハマスが、米国の二重国籍者を含む2人の人質の生存証明ビデオを公開した。映像の中で、捕虜たちはイスラエルのネタニヤフ首相にパレスチナ武装勢力との停戦協定を結ぶよう求めている。
4月27日(土曜日)に公開された日付の入っていないビデオには、イスラエル人のオムリ・ミランと、イスラエルとアメリカの二重国籍者であるキース・シーゲルが、何の変哲もない背景の中でカメラに向かって話している様子が映っている。
ミランは202日間拘束されていると言っており、このビデオが4月26日(金曜日)に撮影されたことを示している。
ミランは「激しい砲撃のため、非常に厳しい状況で生活している」と語り、シーゲルはネタニヤフ首相に「早く交換合意に達するよう、もっと柔軟に交渉に臨むべきだ」と勧めている。
「私たちを安全で生きて故郷に帰すような取引に、そろそろ到達すべき時です」とミランは付け加える。
ビデオはハマスからのイスラエル国民へのメッセージで締めくくられている。
「あなた方のナチスの指導者たちは、投獄された息子たちの運命や彼らの気持ちなど気にかけていない。手遅れになる前に気づいてください」
ミランとシーゲルは、おそらく強要されて声明を読んだのだろうが、彼らの感情は、ガザでハマスの捕虜となっていると思われるおよそ130人の人質を代表する団体によって共有されている。
これらの団体はテルアビブとエルサレムで毎週抗議デモを組織し、ネタニヤフ首相が愛する人たちを解放するためにハマスと取引することを要求している。
4月27日(土曜日)にテルアビブで開かれた集会で、ミランの父親はハマスの指導者ヤヒヤ・シンワルに対し、息子に「人間性を示す」よう求め、ネタニヤフ首相に対し、息子を帰還させるための「どんな実現可能な取引でも」承認するよう懇願した。
4月27日(土曜日)のビデオは、負傷したイスラエル系アメリカ人の人質ハーシュ・ゴールドバーグ=ポリンを映した同様の映像の3日後に公開された。
「あなたが家族と休日の食事をしている間、地獄でまだここにいる私たち人質のことを考えてください」ゴールドバーグ=ポリンはビデオの中でネタニヤフ首相に語りかける。
ネタニヤフ首相は、イスラエルがハマスに「完全勝利」するまでガザで戦争を続けることを誓い、いかなる停戦協定も恒久的なものとし、イスラエルの撤退を含むというハマスの要求を考慮することをこれまで拒否してきた。
4月27日(土曜日)の声明でハマス側は、今月初めにエジプトとカタールの仲介者を通じて伝えられたイスラエル側の停戦提案を研究していると述べた。
西エルサレムは、48時間以内にハマスから回答があることを期待している、とイスラエルのチャンネル12が午後に報じた。
イスラエルとハマスは11月に1週間の停戦に合意し、その間に80人のイスラエル人人質とイスラエルの刑務所に収監されている240人のパレスチナ人が交換された。
イスラエルによるガザでの軍事作戦が8ヶ月の節目を迎えようとしている中、国連は4月26日(金曜日)に、イスラエルが包囲された飛び地への「大規模かつ一貫した」食糧の供給を許可しない限り、「ガザの飢饉のしきい値は今後6週間以内に突破される」と警告した。
ガザの保健省が発表した最新のデータによれば、イスラエルの作戦開始以来、少なくとも34,388人が死亡しており、そのほとんどが女性と子どもである。