【ブレイトバート】ジョエル・B・ポラック著 2024年12月17日
イスラエル人質家族、ガザ地区に残る100人全員の解放を求める。
イスラエル人質家族のグループは12月17日(火曜日)、イスラエルのテルアビブで記者会見を開き、ガザ地区に残る100人全員の解放を求める合意を達成するために政府が努力すべきだと述べた。
この記者会見は、人質解放と停戦の合意が間近に迫っているのではないかという憶測が高まる中で行なわれた。
パレスチナ自治政府のアッバス議長はエジプトのカイロに召喚されたと伝えられ、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相もカイロに向かっているという噂があったが、同首相はシリアのヘルモン山頂に姿を現した。
ロイター通信の報道は、ネタニヤフ首相がやはり人質解放の合意をまとめるためにカイロに向かう可能性を示唆した。
イスラエル・タイムズは次のように報じた。
ガザ地区のテロリストに依然として家族を人質に取られている元人質のグループが、テルアビブの人質広場で記者会見を開き、政府に対して、残る100人の人質全員の解放を保証する内容のハマスとの協定のみに署名するよう呼びかけた。
「私はここにいます。捕虜から戻った女性として」と、交渉人質であるボーイフレンドのマタン・ザンガウカー氏とともに、イラナ・グリツェフスキー氏は国の指導者たちに訴えました。
私はあの地獄がどんなものか知っています。彼らをあと一日たりとも見捨ててはなりません。彼らの命が単に議題のひとつに過ぎないかのように、つまらぬ、皮相的な政治を続けることはできません。今すぐ、取引を成立させてください。包括的な合意を、誰一人取り残すことなく。...
「部分的な合意は部分的な勝利ではありません。それは完全な道徳的・倫理的な敗北であり、イスラエル社会に内側から蝕む出血性の傷を残すものです」と、元人質で、2023年10月7日のハマスの攻撃でパートナーのヤアコブ・ヤアコブが殺害されたマイラヴ・タルは言います。ヤアコブの遺体は今もガザ地区に留め置かれています。
バイデン=ハリス政権が推進したこれまでの人質交換提案では、段階的なプロセスが想定されており、まず少数の人質が解放され、その後の段階でさらに多くの人質が解放されることになっていた。
ただし、米国の提案においても、取引の終了までにすべての人質が解放されるという保証は一切なかった。
人質交換がより現実味を帯びてきたと思われる出来事が2つある。
1つは、ドナルド・トランプ次期大統領が、就任式までに人質全員が解放されなければ「とんでもない代償を払うことになる」とハマスに直接威嚇したことだ。
(トランプ氏は12月16日(月曜日)、フロリダ州の別荘マー・ア・ラゴでの記者会見で、ハマスに対するこの威嚇を繰り返した。)
もう一つは、レバノンでの停戦によりヒズボラが戦線から撤退し、またシリア政権の崩壊によりイランの武器を西欧諸国に運ぶ主要ルートも消滅したことで、ハマスの主要な同盟国が突如として姿を消したことである。
理論的には、イエメンのフーシ派、イランが支援するイラクの民兵組織、そしてイラン自身が、ハマスによるイスラエルとの戦いを支援できる唯一の存在である。イスラエルは、イランの防空システムとシリアに残る軍事資産を破壊した。
イスラエルでは、週を通じて希望が高まっていった。12月16日(月曜日)には、人質解放を求める人々が身につけるものと同様の「リボン」が空に現れた。