【フリーウエストメディア】2023年1月21日
https://freewestmedia.com/2023/01/21/large-yachts-of-the-super-rich-spared-from-eus-new-co2-tax/
EUの排出権取引の結果、CO2排出量はますます高額になっている。
2005年以降、EUの排出権取引は、より多くの産業分野に適用されるようになった。
将来的には、船舶にも適用される予定だ。しかし、例外もある。
金持ちのヨットオーナーは、今でもCO2排出権証明書を買う必要がないのだ。
2005年以降、一部の大企業はCO2排出量の証明書を購入しなければならなくなった。
これは、EUの排出権取引制度によるもので、その後徐々に拡大されている。
例えば2012年からは、航空会社も欧州域内のフライトで証明書を取得する必要が出てきた。
この制度を再び拡大することを、EUは2022年末に決定した。
将来的には、道路交通や建物も対象となる予定だ。
多くの人は、排出権取引を海運にも拡大することを決定したことを、大きな躍進として歓迎している。
しかし、不思議な例外もある。
2024年からは、5000総登録トン以上の大型旅客船と貨物船のみが影響を受ける。
豪華なヨットの所有者や賃借人は、CO2排出権取引における免除ルールの恩恵を受けることになるからだ。
これは、ドイツの放送局NDRの質問に対して、EU委員会が発表したものである。
つまり、億万長者がどんなに巨大な船を使っても、その船のCO2排出権を購入する必要はないのである。
ヨットは「1時間に350リットル、500リットル、あるいは1000リットル以上のディーゼル」を消費するため、その排出量は膨大である、とTagesschauは報じている。
NGOの中には、この新しい規制を非難するものもいる。
「超富裕層のヨット所有者は、夏の一日に、大多数の人々が生涯で行うよりも多くの公害を引き起こすが、政治家はそれを許し続けている」。
ヨーロッパにある1500隻の大型ヨットは、平均して年間約725トンのCO2を排出している。