アジア諸国がイスラエル船の入港を禁止


マレーシアのアンワル・イブラヒム首相 © Prime Minister office via AP

【RT】2023年12月21日

https://www.rt.com/news/589417-malaysia-ports-israeli-ships/

マレーシアは、ガザのパレスチナ人に対する「残虐行為」に抗議するため、このような措置をとった。

 

マレーシアのアンワル・イブラヒム首相は12月20日(水曜日)、イスラエル船籍の船舶やイスラエルに向かう船舶が港に停泊したり、貨物を積み込んだりすることを許可しないと発表した。

 

この禁止令は、イスラエルによるガザでの「残虐行為と虐殺」に抗議して実施されるものである、と同首相は付け加えた。

 

東南アジア諸国は、2002年にイスラエルを拠点とするZIM 統合シッピング・ソリューション社に港を開放していたが、その決定を覆すことを選択した。

 

「これらの制裁は、パレスチナ人に対する継続的な虐殺と残虐行為を通じて、人道の基本原則を無視し、国際法を破ったイスラエルの行動に対するものです」とアンワルは声明で述べた。

 

イスラムスンニ派はマレーシアの国教であり、国民のほぼ3分の2が信仰している。

クアラルンプールは、パレスチナ人の率直な支持者であり、イスラエルアメリカ、EUからテロ組織として指定されているガザを運営するハマスとの関係を維持することを選択している。

 

イスラエルは、推定1200人のイスラエル人が死亡した10月7日の武装勢力の奇襲攻撃後、ハマスに宣戦布告した。それ以来、イスラエルの攻撃により、ガザでは19,000人以上のパレスチナ人が死亡している。

 

ブルームバーグによれば、マレーシアの制裁は象徴的なものだという。

 

イスラエルにとってはるかに大きな問題は、この紛争で公然とパレスチナ側についたイエメンのフーシ派による、紅海を通じた事実上の海上封鎖である。

 

今週初め、アメリカは海路の開通を維持するために多国籍海軍艦隊を派遣すると発表したが、フーシ派は「ガザ支援のための合法的な活動」を阻止することはできないと述べた。


フーシ派による、イスラエルに向かう、あるいはイスラエルに関連する船舶へのミサイル攻撃やドローン攻撃を受けて、複数の大手国際海運会社がすでにアフリカ周辺の船舶を迂回させている。