【Insider Paper】AFP=時事11月10日 5時43分
https://insiderpaper.com/israel-must-not-lose-chance-for-peace-with-arab-world-germany/
イスラエルはハマスとの戦争によって、アラブ諸国との和平に向けた「歴史的な機会」を失ってはならないと、ドイツ外相が中東歴訪に出発した11月10日(金曜日)に述べた。
アナレーナ・バーボック外相は、パレスチナの過激派組織ハマスが10月7日(土曜)にガザ地区から攻撃を開始し、イスラエルとの紛争を引き起こして以来、3度目の中東訪問となる。
2020年にイスラエルと国交正常化したアラブ首長国連邦を訪問する。
また、サウジアラビアも訪問する予定だ。サウジアラビアはイスラエルとの国交正常化の可能性を協議していたが、今回の戦争勃発で中断された。
さらに、バールボック外相はイスラエルを訪問する。
「このほとんど解決不可能な混乱の中で、全体像を見失わないことが重要です。イスラエルの歴史的な機会であるアラブ近隣諸国との和平を失ってはならない。人質の解放、ガザへの人道的アクセス、地域的な暴力の波及を防ぐための努力においても、アラブ湾岸諸国と協力しなければ成功の見込みはない」
彼女はまた、「2つの国家が共存するという約束に立ち戻ることだけが、イスラエル人とパレスチナ人に平和、安全、尊厳のある生活をもたらすことができる」と付け加えた。
ある外務省筋によれば、バールボック外相の今回の訪問では、ハマスに人質に取られたドイツ人の解放に向けた努力や、ガザの「劇的な」人道的状況などが議題になるという。
ベルリンはパレスチナ武装勢力の攻撃を非難し、イスラエルには自衛権があると述べた。イスラエル当局によれば、イスラム過激派は1400人以上(ほとんどが民間人)を殺害し、約240人を人質に取ったという。
ドイツはまた、ガザの人々の苦しみを和らげるため、戦闘の「人道的休止」を呼びかけた国のひとつである。
ハマスが運営する保健省によれば、イスラエル軍の砲撃と地上攻撃によって、ガザでは10,800人以上が死亡し、その多くが子どもたちだという。