ネタニヤフ首相、ガザ停戦を否定

イスラエルのネタニヤフ首相

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【RT】2023年10月30日

https://www.rt.com/news/586224-netanyahu-rejects-gaza-ceasefire-hamas/

 

イスラエル首相は、国際社会からの和平の嘆願を、自国がハマスに降伏するよう要求していることになぞらえた。


イスラエルのネタニヤフ首相は月曜の記者会見で、ガザ停戦の考えを断固として否定し、敵対行為の一時停止はハマスの勝利に等しいとした。

 

「停戦を求める声は、イスラエルハマスに降伏すること、テロリズムに降伏すること、野蛮に降伏することを求める声だ」とネタニヤフ首相は記者団に語り、「そんなことは起こらない」と誓った。

 

「米国が真珠湾攻撃後や9.11テロ攻撃後に停戦に同意しなかったように、イスラエルも10月7日(土曜)の恐ろしい攻撃後にハマスとの敵対行為の停止に同意することはない」と彼は続けた。

 

「今日、われわれは文明の力と野蛮の力の間に一線を引く」とネタニヤフ首相は宣言し、「われわれ共通の未来のための戦争」においてイスラエルと同盟を結べない国々は、自らを危険な道に置いていると主張した。

 

ハマスとイランの悪の枢軸が勝利すれば、次の標的はあなた方だ」と警告し、パレスチナの過激派組織が一掃されるまで戦うことを誓った。

 

斬首、強姦、その他の残虐行為で意図的に民間人を標的にしていると主張するハマスとは異なり、首相はイスラエル国防軍(IDF)がパレスチナの民間人を殺さないようにしていると主張した。

 

「最も公正な戦争でさえ、意図せざる民間人の犠牲がある」

 

国際人権監視団は、イスラエルがガザの民間人を集団処罰しているとして、病院や学校などの民間インフラを意図的に標的にし、食料、水、医薬品、電気を差し止めることを国際人道法違反として繰り返し非難してきた。

 

イスラエルは、ハマスが民間施設を人間の盾として利用し、人道援助物資の輸送を妨害していると主張している。

 

10月29日(土曜日)、国連総会はガザでの即時停戦を求める決議を採択した。

イスラエルアメリカを含むわずか14カ国が反対し、45カ国が棄権した。イスラエルはその後、地上侵攻計画の一環としてガザに戦車を配備した。


10月7日(土曜)の過激派組織の奇襲攻撃を受けてハマスに宣戦布告して以来、イスラエルは8,300人以上のパレスチナ人を殺害したと言われている。

国連の人権機関はイスラエルをジェノサイドを含む戦争犯罪で非難し、ガザ北部の100万人以上の住民に出された避難命令を民族浄化の薄皮をはぐような試みと表現した。

 

先週、アントニオ・グテーレス国連事務総長安全保障理事会での演説で、ハマスの攻撃は「空白の中で」起こったものではないとし、イスラエルパレスチナの人々に与えた「56年間にわたる息苦しい占領」を非難した。

 

イスラエルはその後、国連職員によるビザ申請を拒否すると宣言し、グテーレスがハマスの攻撃を正当化しようとしていると非難した。