アメリカはウクライナのためにパトリオットを用意していない - ホワイトハウス

   US has no Patriots to spare for Ukraine – White House

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【RT】2024年4月26日

https://www.rt.com/news/596649-us-patriot-batteries-ukraine/

ジェイク・サリバン国家安全保障顧問は、アメリカの防空能力は世界中で手薄だと主張した。

 

ジェイク・サリバン国家安全保障顧問がMSNBCに語ったところによると、アメリカはウクライナのためにパトリオットミサイルシステムを用意していないという。

 

サリバン国家安全保障顧問は、ウラジーミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領の発言に反論した。

 

4月26日(金曜日)に行われたいわゆるウクライナ防衛コンタクトグループの仮想会議で、ゼレンスキーは西側の支援者にパトリオット・バッテリーを「少なくとも7台」要求した。

 

しかし、キエフの主要なスポンサーは、予備のパトリオット・バッテリーは1つもないことを示唆した。

 

アメリカのパトリオットシステムは現在、中東を含む世界中に配備され、米軍を守っている。」

 

「もしアメリカのパトリオット・バッテリーをさらに搭載できるのであれば、それを送りたい。しかし、発射されるパトリオット・バッテリーに搭載されるミサイルの多くは、われわれが供給している」とサリバン氏は主張した。

 

アメリカは自国の安全保障を損なうリスクは冒したくないが、EUNATO、その他のパートナーに、ウクライナと防空能力を共有するよう圧力をかけるため、24時間体制で動いている、とサリバン氏は付け加えた。

 

国防総省は、4月26日(金曜日)に発表された「歴史的な」60億ドルの支援パッケージの一部として、パトリオット弾の追加供与を約束した。

 

しかし、この迎撃ミサイルは国防総省の既存の備蓄品ではないため、到着までに数カ月から数年かかる可能性がある。その代わり、今回の発表はアメリカの防衛産業との「契約プロセスの開始を意味する」

 

米軍需大手レイセオンが製造するMIM-104パトリオット・バッテリーは、1個で10億ドル以上する。

 

電源、レーダー、アンテナ、交戦制御、その他の支援車両を含む複数のトラック搭載ユニットと、迎撃ミサイルを搭載した最大8基のランチャーで構成される。

 

米国は長年にわたり、1,100基以上のパトリオット・ランチャーを製造してきた。パトリオット・ランチャーは数百基が現役で保管されていると推定されるが、ウクライナには1基しか送られていない。

 

ドイツはさらに2基のフルバッテリーを寄贈し、オランダは2基のランチャーを寄贈した。

 

「その一方で、我々はヨーロッパのパートナーや世界の他の地域のパートナーと協力し、ウクライナに追加の防空能力を提供するよう働きかけていく」とサリバンは付け加えた。

 

パトリオット・システムを運用しているヨーロッパ諸国には、ドイツとオランダのほか、ポーランド、スペイン、ギリシャルーマニアがある。

 

ベルリンは最近、ウクライナパトリオット・バッテリーを供給すると約束したが、ワルシャワは今週初め、予備の防空システムはないと述べた。

 

スペインは、自国が保有するパトリオット迎撃ミサイルを「少数」提供できるのみで、実際のシステムは提供できないと述べている。

 

ギリシャも外部からの圧力に抵抗しており、キリアコス・ミツタキス首相は「わが国の抑止力や防空能力を少しでも危険にさらすような行動はとらない」と主張している。