ユーロ圏、景気後退へ - Bloomberg


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【RT】2023年12月11日

https://www.rt.com/business/588885-euro-area-recession/

ユーロ圏経済は2四半期連続のマイナス成長となった。

 

ブルームバーグが12月11日(月曜日)に行ったアナリストの世論調査によると、ユーロ圏20カ国は、2四半期連続でマイナス成長を記録した後、今年末にはパンデミック(世界的大流行)以来初のリセッション(景気後退)に突入するという。

 

ユーロ圏の国内総生産GDP)は9月から12月にかけて0.1%縮小し、前回予想では横ばいだったが、エコノミストは来年は緩やかに回復すると予想している。

 

バントレオン銀行のエコノミスト、ヨルグ・アンゲレ氏は、「私たちは、今が好況の始まりかどうか疑っている。逆風は依然として強く、特に金利の大幅引き上げに起因する逆風が強い」

 

統計機関ユーロスタットは先週の報告書で、景気後退の原因はユーロ圏の鉱工業生産の縮小にあるとしており、この地域の低迷が続いていることを示している。

 

EU最大の経済大国であるドイツは、乏しい外需、財政危機、高金利、そして昨年のエネルギー危機の長期化という複合的な問題に苦しみ続けている。

 

ドイツは第4四半期に0.2%の落ち込みが予想されており、これは当初予想されていた0.1%の落ち込みを上回るものである。

 

ブルームバーグの調査は、ユーロを自国通貨とする20カ国の2023年最終四半期の成長率を下方修正した。

 

世論調査の結果は、欧州委員会が11月に発表した予測とは対照的なもので、インフレ率の後退と好調な雇用市場に牽引され、ユーロ圏は今年最後の数ヶ月で成長を取り戻すと予測していた。

 

エコノミストたちは、ユーロ圏のインフレ率は2024年9月までやや緩和し、欧州中央銀行が目標とする2%を大幅に上回る水準で推移すると予想している。