10月のOPEC産油量は増加、米中の需要は「健全」と判断


【ゼロヘッジ】タイラー・ダーデン 2023年11月14日火曜日 - 午後06時00分
著者:チャールズ・ケネディ via OilPrice.com

https://www.zerohedge.com/energy/opecs-oil-production-inched-october

 

10月のOPEC原油生産量は9月に比べ8万バレル/日増加したが、OPEC+協定加盟国の生産量は引き続き協定を大幅に下回っている。 

 

OPECカルテルが生産レベルの追跡に使用している二次情報源によると、OPEC加盟13カ国の2023年10月の総生産量は平均2,790万B/Dで、アンゴラ、イラン、ナイジェリアの生産量が増加したため、前月比8万B/D増加した。

 

OPECの月次石油市場報告(MOMR)によると、リビアサウジアラビアクウェートの生産量は9月に比べ減少した。

 

OPECの公式データは、今月初めにブルームバーグが発表したOPECの10月平均生産量が2,808万B/Dとなり、9月と比べ約5万B/D増加したことと比較して、ほとんど変化はない。

OPEC原油生産量は小幅に増加したものの、OPEC+協定の加盟国(除外国のリビアベネズエラ、イランを除く)の総生産量は、OPEC+協定の水準を大幅に下回っている。

 

「10月の原油生産量は、協力宣言(DoC)に基づく生産調整に関連する合意水準を大幅に下回る水準で推移した。

 

例えば、ナイジェリアでは若干の増産が見られたが、必要な生産量を大幅に下回る水準にとどまっている」と、OPECは月曜の報告書で述べた。

 

サウジアラビアを含む中東の原油輸出は、湾岸諸国の冷房需要が高まる夏に減少し、9月と10月に増加する傾向にある。

 

OPECは、OPEC+の減産とは別に、サウジアラビアとロシアの自主的な減産と輸出削減は「世界の石油市場の安定達成と維持に大きく貢献する」と述べた。

 

今月上旬、サウジアラビアは12月も100万B/Dの追加自主減産を継続し、来月は7月以来続けているように約900万B/Dを汲み上げると発表した。

ロシアもまた、年末までに原油輸出量を30万B/D減少させることを確認した。

 

また、OPECの報告書では、米国と中国の需要が懸念されるほど低下していないことも示唆された。

 

「最近のデータは、世界の主要な成長傾向と健全な石油市場のファンダメンタルズを裏付けている」と、OPECは先週末のサウジアラビアのエネルギー相の声明に続くコメントで述べた。