減産にもかかわらず、今年上半期の掘削活動は前年同期比で大幅に急増したことが、データで明らかになった。
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【RT】2023年8月1日
https://www.rt.com/business/580598-russia-oil-drilling-record-pace/
ブルームバーグが7月31日(月曜日)に報じたところによると、ロシアの石油会社は、OPEC+パートナーとの減産延長合意にもかかわらず、今年、記録的なペースで操業している。
同通信が入手したデータによると、ロシアの石油採掘リグは今年上半期に1万4700キロメートルの生産井を掘削し、計画より6.6%、前年同期より8.6%多かった。
モスクワを拠点とするBCSグローバル・マーケッツの石油・ガスアナリスト、ロナルド・スミス氏はブルームバーグに対し、ロシアの石油採掘業者は2022年に「ソビエト連邦崩壊後の生産・掘削記録」を示したとし、今年は最高記録を更新するだろうと付け加えた。
モスクワは以前、国内の石油会社に日量50万バレルの生産抑制を命じていた。この措置は当初、ウクライナ関連の制裁に対する報復措置として数ヶ月間だけ導入された。
その後、OPECとの調整により2024年末まで延長された。
ロシアの石油部門が、モスクワのウクライナでの軍事行動をめぐって2022年に西側諸国から課された前例のない制裁措置に直面する中、掘削記録の更新が予想される。
国家予算の重要な収入源である原油の採掘と汲み上げを抑制するため、石油産業の設備と技術の輸出に対する厳しい制限が導入された。