フェデックスとUPS、経済破綻間近で出荷量が激減

【Natural News】2023年8月30日  イーサン・ハフ著

https://www.naturalnews.com/2023-08-30-fedex-ups-plummeting-shipping-volume-economy-collapse.html

 

海運大手のUPSフェデックスが荷物の輸送需要の急激な減少を報告し、貨物市場が崩壊しつつある。

 


ヤフー・ファイナンスによると、フェデックス・エクスプレスとUPSの両社が運行した荷物の便数は「7月に前月比で大幅に減少した」という。

 

 

2022年春以来、貨物市場全体が衰退している。海運業界のこれまでの対応は、コストを下げ、より少量のエクスプレス便に対応するため、新たな効率化策を講じることだった。

 

6月と比較してフェデックスの7月の国内 航空便数は9パーセント少なかった。

投資銀行モルガン・スタンレーによると、同社の前年同月比の運航便数は14%減少した。

 

6月から7月にかけて、UPSの荷物量の前年同月比減少は6月の10%から13%へと加速したが、5月と6月の運航実績は比較的安定していた。

 

フェデックスUPS の両社は、構造的コストの削減と利益率の向上を目指した複数年にわたる取り組みの一環として、航空インフラの合理化を図るとともに、運航便数を減らしていると述べている。

 

フェデックスのコスト削減のもう一つの方法は、29 機の航空機を永久に退役させるか、一時的に保管することである。

 

5月30日に終了した昨年度、フェデックスは旧式の航空機18機を退役させ、最終四半期にはグローバルでの戦闘時間を12%削減した。

 

 

■■ 世界経済が崖っぷちに向かう中、昨年始まった貨物不況はさらに続く

 


UPSではこの夏、配送ドライバーや倉庫従業員によるストライキの可能性を懸念し、大口顧客の一部がフェデックスや他の競合他社に取引を移したため、さらなる問題が発生した。

 

しかし、チームスターズ労働組合が新しい5年契約を批准し、少なくとも当面は安定した労働力が確保されたため、その心配は先週解消された。

 

それでも、UPSフェデックスと同様に大きな変化を余儀なくされ、航空機のブロックアワーを大幅に削減し、国際航空ネットワークと地上ネットワークの両方で3億4,300万ドルの営業費用の減少に貢献した。

 

昨年来、航空貨物部門ではより広範な貨物不況が起きている。

 

コンサルティング会社シーリウム・アセンドのデータによると、7月の総貨物輸送時間は前年同月比で7%減少し、BMO キャピタルマーケッツは貨物専用機の飛行時間が5.7%減少したと発表した。

 

フェデックスUPSのような大規模な調整はまだ行っていないものの、ジャンク品を扱うEコマースの独占企業であるアマゾンでさえ、民間貨物航空会社の成長率を下げている。

 

ヤフー・ファイナンスは、「アマゾン・エアーの運航便数は、6月に横ばいだった後、7月は前月比2%減少した。

 

「昨年と比較すると、アマゾンのフライト数は16%増加し、6月より3ポイント改善した」

 

アマゾンの7月の前年同月比フライト数の伸びは、2022年2月以来の高さだった。

 

このフライト実績は、第2四半期のアマゾンの北米小売売上高が11%増加し、先月のプライムデーが記録的なものとなったことと一致している。

 

 

アマゾンがフェデックスUPSの両社から市場シェアを奪っているのは明らかで、それゆえ後者2社が落ち込んでいるのだが、景気の悪化も大きな要因だ。

 

 

アマゾンが物事を独占できるのは、遠くまで迫っている経済崩壊の波に屈するまで、そう長くは続かない。

 

 

武漢コロナウイルス(コビッド19)「パンデミック」時に発生した輸送量の増加は、その後、地上に戻ってきた。