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【RT】2023年4月26日
https://www.rt.com/business/575357-uk-inflation-britons-get-poorer/
労働者と企業は、「小包の受け渡しゲーム」をしてインフレを促進しないように警告されている。
英国の家計と企業は、自分たちの生活が悪化していることを受け入れる必要があり、賃上げを求めたり物価を押し上げたりすることをやめるべきだと、イングランド銀行のチーフエコノミスト、ヒュー・ピルは4月25日(火曜日)に述べた。
ピル氏によると、パンデミック、ウクライナ紛争、作物不足によって生じた「一連のインフレショック」が、英国の物価を40年ぶりの高水準に押し上げたという。
ピル氏は、請求書の高騰やその他のコストの上昇に対応して、労働者や企業はインフレの影響を互いに転嫁しようと試みていると主張した。
ピルは、「人々は、『私たちは大丈夫だが、彼らも私たちの分を取らなければならないだろう』と言って、そのコストを同胞の一人に転嫁しようとする」と主張した。
ピル氏は、「ここで行われている小包の受け渡しゲーム、そのゲームはインフレを引き起こし、インフレの一部は持続する可能性がある」と警告した。
その代わり、人々は自分が貧しくなっていることを認識しなければならない。
なぜなら、「買うもののコストが売るものに比べて上がっていれば、より悪くなっているはずだからです」と彼は言った。
英国は天然ガスの大規模な純輸入国であり、天然ガスは過去1年間、同国の輸出品(主にサービス)の価格よりも急速に上昇している、とエコノミストは指摘している。
「英国では、誰かが自分たちの生活が悪化していることを受け入れ、賃金の上昇やエネルギーコストの顧客への転嫁など、価格をつり上げることで実質的な消費力を維持しようとするのをやめる必要があります」と彼は結論づけた。
英国の3月の年間インフレ率は10.1%で、主に食料品価格の高騰が原因となっており、生活費の危機が収まる兆しはほとんどない。
インフレ率は2月の10.4%から低下したものの、予想よりは低下せず、イングランド銀行の目標である2%を大きく上回っています。