FRBに続き、欧州の中央銀行も利上げ

After Fed, European central banks hike their rates
【Insider Paper】AFPM 2023年3月23日  5:42 am

https://insiderpaper.com/after-fed-european-central-banks-hike-their-rates/

 


スイスとノルウェーは3月23日(木曜日)、銀行セクターの混乱にもかかわらず、インフレ対策として金利を引き上げ、米国連邦準備制度理事会が借入コストを引き上げた後、イングランド銀行がそれに続いた。

 

 

スイス国立銀行は、先週末のUBSによる経営難に陥ったクレディ・スイスの買収を監督し、当局が危機を収束させたと宣言したため、予想通り主要金利を50bp引き上げ1.5%とした。

 

ノルウェー中央銀行もこれに続き、25ベーシスポイントの引き上げを行い、3.0%に抑えた。

 

欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏の借入コストを50ベーシスポイント引き上げると発表してから1週間後の3月22日(水曜日)、FRB金利を25ベーシスポイント引き上げ、中央銀行は依然としてインフレ対策に取り組んでいる。

 

イングランド銀行BOE)は、英国のインフレ率が衝撃的に上昇したことを示すデータが出た翌日、1200GMTにFRBに続いて利上げに踏み切ると予想されている。

 

 

 

■■インフレを抑制する必要性

 


SNBは「インフレ圧力の再上昇に対抗する」と述べ、ノルウェー銀行は「インフレを抑制するために金利引き上げが必要」と付け加えた。

 

FRBは利上げを実施したが、アナリストによると、FRBの声明は金融引き締めをすぐに一時停止する可能性を示唆するものであった。

 

FRB声明は、インフレ抑制のために「継続的な利上げが...適切であろう」という従来の警告を、「何らかの追加的な政策固めが適切であろう」という条件付きに変更した。

 

最近の銀行セクターの動向は、「家計や企業の信用状況を引き締め、経済活動、雇用、インフレを圧迫する可能性が高い」とFRBは付け加えた。

 

スイスの金利引き上げは、12月の前回の引き上げに匹敵するもので、SNBが他の主要な中央銀行とともに、最新の銀行危機を受けて流動性を増強してから、わずか数日後のことである。

 

スイスは週末、危機的状況にあるクレディ・スイスを、ライバルであるUBSが買収する仲介をした。

 

 

■■ 危機に歯止めをかける

 

スイス国立銀行は、スイス当局がクレディ・スイスの「危機に歯止めをかけた」と述べ、その行動が金融の安定を維持したと宣言した。

 

クレディ・スイスの危機を解決できなかった場合、「スイスだけでなく、おそらく世界的に大きな金融危機を引き起こしていただろう」とスイス国立銀行のトーマス・ジョーダン議長はチューリッヒで記者会見し、こう述べた。

「あらゆる状況下で金融の安定を維持できるようにすることに重点を置かなければならない」と。

 

この取引は、今月、米国のシリコンバレー銀行とシグネチャー銀行が破綻し、世界市場に衝撃を与えたことを受けた。

 

しかし、SVBの破綻のきっかけとなったのは、FRBがゼロ金利に近い状態から積極的な利上げキャンペーンへと政策を転換したことだった。

 

このため、エコノミストたちはここ数日、中央銀行が利上げの一時停止ボタンを押す可能性について話している。

 

しかし、高温のインフレは依然として大きな問題であり、今年の世界的な景気後退を脅かすと広く見なされている。

 

週明けには、BOEが基軸金利を4.0%から引き上げることを断念する可能性があるとする話題が多く聞かれた。

 

しかし、3月22日(水曜日)に発表された公式データでは、英国の年間インフレ率が10.4%に加速するという驚きの結果が示され、この話題は一気に変わった。

 

インタラクティブ・インベスターのアナリスト、リチャード・ハンター氏は、「イングランド銀行も同様に、持続的なインフレと銀行部門の混乱に阻まれ、ECBとFRBの最近のリードにならって、0.25%引き上げ、4.25%にすると予想されている」と述べた。

 

利上げは、英国の中央銀行にとって、過去最低の0.1%にとどまっていた2021年末以来、11回目の利上げとなる。