英国企業5万社近くが倒産寸前 - 報告書

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【RT】2024年1月24日

https://www.rt.com/business/591098-uk-business-critical-financial-distress/

最も打撃を受けているのは建設業と不動産業であると研究者は述べている。

 

一連の利上げが引き金となった「債務の嵐」の中、倒産の危機に瀕している英国企業の数が昨年末に4分の1以上急増したことが、倒産専門家グループの報告書によって1月22日(月曜日)に明らかになった。 

 

ベグビーズ・トレイナー・グループが発表した最新の「レッド・フラッグ・アラート」によると、昨年最終四半期には、インフレと借入コストに苦しむ企業が増える中、英国内の47,477社が「危機的」財務状況に陥っていた。

 

この数字は、前3ヶ月間に「危機的」レベルの苦境を報告した37,772社に比べて26%増加した。  

 

この急増は、深刻な財務上の苦境が25%増加した2期連続の前四半期比である、と報告書は指摘している。このような状況に直面している企業のかなりの割合が、来年中に倒産に追い込まれると予想されている。 

 

ベグビーズ・トレイナーのパートナー、ジュリー・パーマー氏によると、高騰する金利、「予測不可能」な投入コストの上昇に伴う「猛烈な」インフレと弱い消費マインドが、英国企業にとって「完璧な嵐」を引き起こしたという。 

 

イングランド銀行はインフレ抑制のため、2021年末の0.1%から現在の5.25%まで着実に金利を引き上げている。

 

「英国の何十万もの企業は、あの幸福な時代に手ごろな負債を積み上げたが、今、この負債が財務に与える負担増に直面している」とパルマー氏は付け加えた。

 

「ある程度楽観的に前を見ているはずの何万もの英国企業にとって、新年は生き残りをかけた戦いが待っている。」

 

マクロ経済の混乱は、英国経済の "隅々まで "影響を及ぼしているとパルマー氏は述べ、最も深刻な懸念は建設・不動産セクターであると指摘した。

 

ベグビーズ社によれば、深刻な財務危機に陥っている企業の30%近くを占めている。研究者らは、評価対象となった22部門すべてで、昨年「危機的」な財務上の苦境が増加したことを指摘した。 

 

報告書はまた、昨年最終四半期に「重大な」窮境に陥った英国企業はほぼ54万社で、第3四半期から12.9%増加したことを示した。ベグビーズ・トレイナーは、英国の倒産率は2024年に加速する可能性が高いと警告した。