米国、イラクで新たな空爆を開始

空母から離陸する米戦闘機。セントコム / ツイッター

【RT】2024年1月24日

https://www.rt.com/news/591176-us-new-strikes-iraq/

ワシントンは、米軍を負傷させた攻撃に対抗して、イランの支援を受けた民兵を標的にした。


米軍は、イラクの米軍基地に対する最近の攻撃を受けて、イラクでイランに支援された武装勢力に対して「比例した」空爆を行ったと発表した。

 

米中央軍(CENTCOM)は声明の中で、イラクのカタイブ・ヒズボラとその関連民兵グループを標的にした最新の空爆は、現地時間の1月24日(水曜日)午前0時過ぎに開始されたと述べた。

 

この空爆は、イラクにあるカタイブ・ヒズボラの本部と倉庫、訓練施設を狙ったもので、ドローンやミサイル攻撃を行う同グループの能力を低下させることを目的としていた。

 

「本日、バイデン大統領の指示により、米軍はイラクでイランに支援されたカタイブ・ヒズボラ民兵組織とその他のイラン系組織が使用する3つの施設に対し、必要かつ適切な攻撃を行った」とロイド・オースティン米国防長官は声明で述べた。

 

「これらの精密攻撃は、イランが支援する民兵組織による、イラクとシリアにおける米国と連合軍の要員に対する一連のエスカレートした攻撃に直接対応するものである。


イスラエルハマスの戦争が10月に始まって以来、イラクとイエメンではイランに支援されたグループが米軍に対して何十回もの攻撃を仕掛けている。

 

国防総省は、紛争が始まって以来最大規模と呼んでいるこれらの攻撃の最新のものは、1月20日(土曜日)にイラク西部の米空軍基地にロケット弾とミサイルが撃ち込まれ、数人の米軍兵士が負傷したものである。

 

国防総省によれば、基地に駐留していたイラク兵1人が重傷を負ったという。

 

オースティンは、バイデンとともにこの地域の米軍と同盟国を守るために「必要な行動をとる」ことを躊躇しないと述べた。

 

「我々は、この地域での紛争をエスカレートさせようとは考えていない。われわれは、自国民と施設を守るためにさらなる措置をとる用意がある。我々は、これらのグループとそのイランのスポンサーに対し、これらの攻撃を直ちに中止するよう求める」

 

イラク政府は、先月行われたカタイブ・ヒズボラに対する米軍の空爆を、「イラクの主権に対する容認できない侵害」と非難した。

 

イラク首相府によれば、12月の米軍の空爆バグダッド治安部隊の1人が死亡、民間人を含む18人が負傷したという。