【Natural News】2024年1月10日 イーサン・ハフ著
https://www.naturalnews.com/2024-01-10-self-defense-israel-invade-occupy-southern-lebanon.html
イスラエルで大きな影響力を持つ元国防相が、今後半世紀にわたってユダヤ国家がレバノン南部を支配するよう求めている。
長年の戦争タカ派であるアビグドール・リーバーマンは、イスラエルがレバノン南部を支配する必要があるのは、レバノン北部とユダヤ国家の間に恒久的な安全保障上の緩衝地帯を作るためだと言う。
イスラエルの100万人を超えるロシア語を話す移民コミュニティの間で最も影響力があるとされる右派世俗ナショナリスト政党「イスラエル・ベイテイヌ」の創設者兼議長であるリーバーマンは、ヒズボラをリタニ川に向かって北上させるためには、イスラエル国防軍(IDF)がレバノン南部の大部分を「閉鎖」しなければならないと主張する。
安全保障上の緩衝地帯を作るために、IDFが今後50年間レバノンを占領しなければならないとしても、ヒズボラは「領土で支払う」必要があるため、これは公平なことだとリーバーマンは言う。
リーバーマンは、イズラエル・ベイテイヌの最近の週例会で、レバノン南部に近い国境地帯に住むイスラエル人は、イスラエル北部のコミュニティに対するヒズボラからの連日のロケット弾やドローン攻撃のために、家を逃げ出さなければならなくなっていると説明する。
「建物の半分近くが単に破壊されただけの町全体が存在することはありえない」とリーバーマンは会議で述べた。
「われわれは何も併合しないし、入植地を建設することもない。しかし、ベイルートに主権を行使する方法を知っている政府ができたときにのみ、領土を解放する」
「リタニ川とイスラエルの間は、すべてイスラエル国防軍の管理下に置かなければならない。レバノンが領土を支払わないのであれば、我々は何もしていないことになる」
イスラエルのメディアはさらに、リーバーマンは基本的にレバノン全体がイスラエルとその要求に膝を屈するよう求めていると報じ、イスラエルはまずベイルートの協力的な政府を必要としているという彼の発言を引用した。
この緩衝地帯は『ベイルートに全領土の主権を行使できる政府が樹立されるまで』存在する可能性がある。
もしイスラエル国防軍がリーバーマンから命令を受けたとしたら、この動きはイスラエルとイランの支援を受けるヒズボラとの全面戦争に発展することはほぼ間違いないだろう。
2006年のレバノン戦争のような歴史が指標となるのであれば、イスラエル国防軍はヒズボラを食い止めることは難しいだろう。
リーバーマンがレバノン南部への侵攻の可能性についてこのような発言をしているとき、IDFはベイルート郊外のハマス事務所への攻撃を成功させ、ハマスのセラ・アル・アロウリ副リーダーを殺害した。
このハマス第二位の指導者の死は、イスラエルによるハマスとの戦争が大きくエスカレートしたことを意味する。
ヒズボラがイスラエルへの攻撃を強め、イランがイスラエルへの反撃に巻き込まれるのではないかという懸念もある。紅海で船舶を攻撃しているイエメンのフーシ派もまた、セラ・アル・アロウリの死について声明を発表し、この行為は 「罰せられない」と警告した。
イスラエルは以前にもこれを試みたが、イスラエルにとって良い結果にはならなかった。
「ああ、確かに、これを土地の強奪に変えれば、緊張は落ち着くだろう」と、リーバーマンがイスラエルにさらなる土地の強奪を要求していることを冗談めかして言う者もいた。