【Natural News】2024年1月7日 キャシー・B著
https://www.naturalnews.com/2024-01-07-escalation-middle-east-tensions-hamas-lebanon.html
イスラエルの攻撃により、ベイルート郊外でハマスの幹部、サラ・アル・アロウリが殺害され、中東では緊張が高まっている。
ハマスが10月にイスラエルに奇襲攻撃を仕掛けて以来、両陣営は毎日のように銃撃戦を繰り広げているが、今回の殺害は、最新の紛争が始まって以来、レバノンの首都への最初の攻撃となった。
イスラエルは爆発の責任を主張していないが、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相のある顧問は、ハマスに対する 外科的攻撃であり、レバノン国家に向けた攻撃ではないとしている。
アロウリはヒズボラの拠点で暗殺された。このレバノンのテロリスト集団はハマスと同じくイランの代理人であり、イスラエルとアメリカの両方からテロリスト集団に指定されている。
ヒズボラ議長ハッサン・ナスララは、この攻撃を「重大で危険な犯罪」であり、「答えられず罰せられないことはない」と述べた。
彼はテレビ演説で警告した。
「もし敵がレバノンに対して戦争を仕掛けようと考えるなら、我々の戦いは上限も限界もルールもないものになるだろう。そして、彼らは私が何を言いたいか知っている。我々は戦争を恐れていない。私たちは戦争を恐れない。ためらってはいない。もしそうなら、前線で止まっていただろう」
イスラエル軍の報道官は、今回の攻撃を受けて「いかなるシナリオにも高度な備えをしている」と述べた。
ナスララの演説のわずか数時間後、イスラエルはレバノンでヒズボラのメンバーが住む住宅を狙った空爆を行った。
この空爆でヒズボラのメンバー4人が死亡し、昨日の犠牲者数は9人となった。これは、他の多くの国々にも影響を及ぼしかねない危険なエスカレーションと見られている。
イランのホセイン・アミール=アブドラヒアン外相は、イスラエル側の「卑怯なテロ作戦」を非難し、ソーシャルメディアにこう書き込んだ。
「他国におけるこの政権の邪悪なテロマシンは、平和と安全に対する真の脅威であり、この地域の国々の安全に対する深刻な警鐘である」
■■米国は緊張緩和のために外交官を派遣
米国は緊張を和らげるため、特使アモス・ホッホシュタインをこの地域に派遣した。
ホッホスタインは、2022年にイスラエルとレバノンの間で行われた会談で重要な役割を果たし、海上国境線の確立につながった。アントニー・ブリンケン国務長官も今週末に再び同地域に向かう。
国務省のマット・ミラー報道官は、アロウリについて「10月7日の攻撃と、それ以前にさかのぼる罪のない市民に対する他の攻撃の中心的責任者である残忍なテロリスト」と述べた。
イスラエルがアロウリを殺害したことは、戦争を拡大させたくないというアメリカの思惑に反しているとアメリカは考えているのか、という質問に対しては、今回の事件によってエスカレートするという懸念は変わっていないと答えた。
この紛争が始まった当初からそうであったように、紛争が他の戦線に拡大する危険性について、われわれは信じられないほどの懸念を抱いている。
しかし、イスラエルが指導者を暗殺することを事前に米国に伝えていなかったことは認めた。ヒズボラ、ひいてはイランに対するイスラエルの戦争は、アメリカを中東戦争に引きずり込む恐れがある。