ドイツの農民が全国の道路を封鎖

2024年1月8日、ドイツ・ベルリンで農民の抗議行動中のブランデンブルク門前のトラクター。© Getty Images / picture alliance

【RT】2024年1月8日

https://www.rt.com/business/590263-german-farmers-nationwide-protests/

ベルリンが先月導入した緊縮財政に反対するデモ隊が集結した。

ドイツ全土の農民が、政府の緊縮政策に反対する抗議行動に参加している。

 

数千人がベルリンや他の主要都市に集まり、オラフ・ショルツ首相が先月、数十億ユーロの財政赤字を補填することを目的とした広範なパッケージの一環として導入したディーゼル補助金の削減や農業用車両に対する減税措置に抗議している。

 

農民たちは、高速道路を封鎖し、低速の車列で移動することを計画している。

 

農民たちは12月中旬の発表後、すでにベルリンで大規模な抗議行動を起こしており、政府は計画されていた措置を部分的に撤回せざるを得なかった。

 

例えば、ベルリンは農業用車両の優遇税制を廃止せず、ディーゼル減税を2026年まで延期することで合意した。

 

しかし、抗議者たちは、政府の譲歩は十分ではなかったとし、削減案の全面撤回を要求するため、1月8日から毎日全国で抗議行動を行う『行動週間』を呼びかけている。

 

農民組合DBVのヨアヒム・ルクヴィード代表は、今回の部分的な削減中止について、「これは最初の一歩に過ぎない」と述べ、農民は「この国がかつて経験したことのないような」政府の計画に抗議すると約束した。

 

ドイツ全土で開催される集会には、何万台ものトラクターが集まるだろう」とルクヴィードはビルト紙に語った。

 

この1週間の集会は、1月15日にドイツの首都で行われる大規模なデモで幕を閉じる予定だ。

 

多くの人々は、抗議行動がドイツ全土の交通を麻痺させ、治安を脅かすのではないかと懸念している。

 

あらゆる形態の抗議が大義を助けるわけではない。これは、トラクターによる封鎖だけでなく、ストライキにも当てはまる。

 

ノルトライン=ヴェストファーレン州のヘルベルト・ロイル内相は、『ラインシュ・ポスト』紙に対し、「行き過ぎた行為をした者は、その結果を直視しなければならない」と述べ、デモ参加者が公共の秩序よりも自分たちの利益を優先しないよう警告した。

 

先週、100人ほどの農民がドイツのロベルト・ハベック副首相のフェリー下船を妨害したことを受けての発言である。