ドイツ全土で数千人が気候変動に抗議デモ

Thousands stage climate protests across Germany

ドイツ全土で数千人が気候変動に抗議デモ出典:AFP=時事 動画スクリーンショット

【Insider Paper】時事通信2023年9月15日 12時10分

https://insiderpaper.com/thousands-stage-climate-protests-across-germany/

 

オラフ・ショルツ首相が率いるドイツ政府は9月15日(金曜)、ドイツ全土の都市で数万人規模の気候変動抗議デモを行った。

 

 

「システム・チェンジ-気候変動ではない」、「地球がクールなら私は学校にいる」といったスローガンを掲げたポスターを掲げ、「未来のための金曜日」運動が主催したデモでは、ベルリンだけで約12,000人が行進した。

 

 

ハンブルクミュンヘンなどの大都市でも、1万人に達する大群衆が集まった。

 

 

 

かつては学生たちの「学校ストライキ」の定番行事であった金曜集会も、最近のドイツでは頻度が減り、代わりに交通量の多い交差点や高速道路での座り込みなど、より過激な抗議行動に転じる気候変動活動家もいる。

 

 

19歳のパウル・ゲンターは、「気候危機に関する首相の不誠実さ」を非難するためにベルリンの集会に参加したと語った。

 

 

「専門家会議が、政府の目標はあまりにも弱く、それにもかかわらず、彼らがやっていることでは目標を達成することさえできない、と計算したのです」と地理学専攻の大学生は語った。

 

 

退職者のビルギット・マルテンスさん(65歳)も、政府は「気候目標を達成するために十分なことをしていない」と指摘した。

 

 

「私たちの地球は脅威にさらされており、政府は現在の気候危機に対して十分な行動をとっていない」と公共交通部門で働くヨゼフィーネ・ペーダー(38歳)は語った。

 

 

ドイツは2045年までに気候変動に左右されない国になるという目標を掲げており、2030年までに排出量を1990年比で65%削減することになっている。