【PJMedia】by:キャトリーン・サルガド 2023年02月09日 11時01分
フランスの農家は今週、テンサイ用の肥料の一種を禁止する欧州連合(EU)の新しい気候規則に抗議して、パリの一部をほぼ全面的に閉鎖している。
EUの気候イデオロギーに煽られた規制は、潜在的な食糧危機が迫っているにもかかわらず、ヨーロッパ中の何千もの農場が規制によって閉鎖される可能性があるため、1年前から論争を引き起こしている。
ブレイトバードは、2019年以来、フランスで最大の農家のデモと言われているもので、約500台のトラクターと数千人以上の人々が2月8日(水曜日)にパリに集まり、EUの司法裁判所からの判決を受けて、エマニュエル・マクロン政府が先月、テンサイへのネオニコチノイド殺虫剤の使用を禁止したことに対して抗議しました、と説明している。
今年は規制が厳しくなる中、灌漑用水の不足と欧州のエネルギー危機により、生産コストも急騰した。
一方、最近のデータによると、世界は8年間温暖化を経験しておらず、50年にわたる予測の失敗を背景にした気候変動警鐘論は、科学というよりイデオロギーに基づくものであることが続いている。
標的型殺虫剤はニコチンと結びついており、哺乳類によく効き、また必要な農薬の量を減らすのに有用であるとされている。
殺虫剤は散布するのではなく、種子のコーティング剤に付着させる。
しかし、この殺虫剤はミツバチへの悪影響があると言われているため、EUは殺虫剤を完全に打ち切ろうとしている。
ある農家は、ル・パリジャン誌の取材に対し、「兄がビートを栽培しており、私もビートの副産物を肥料として使っている」と、自らの立場から問題を説明した。
「それがないと、作物に病気が発生するリスクがあるのです」。
また、農場を失う可能性もある。実際、EUの窒素排出規制によって、オランダの個人農家3,000軒が政府に払い下げられることになるかもしれないと、ブライトバートは指摘している。
オランダは世界でも有数の食料輸出国である。
ドイツもまた、気候変動への警戒を理由に、農家に対してビジネスを阻害するような肥料制限を課している。
ブライトバートは2月9日にこう付け加えた。
「パリの抗議運動によって、政府は抗議運動の指導者たちとの会談を受け入れざるを得なくなったようだ。マーク・フェスノー農業大臣は、午前中に農民の小さな代表団と会い、『彼らが直面している課題と農業部門の将来について』話し合い、2月9日(木曜日)に、ビート部門の代表者とさらに会議を開き、『ヨーロッパの決定に対応する行動と支援の計画を提示する予定である』とある」。
フランス政府が理性に耳を傾け、今ヨーロッパを苦しめている他の全ての災害の上に、食糧危機を立ち上げる手助けをしないことを願う。