【EU】ブリュッセルに怒りをぶつける農民たち

【TLBスタッフ】2024年2月2日  ゼロヘッジ

https://www.thelibertybeacon.com/farmers-bring-their-anger-into-the-heart-of-brussels/■ER編集部:  出来事の偶然の一致に注目してほしい。農民たちがブリュッセルで抗議している一方で、同時に開催されていたEU首脳会議では、ヴィクトール・オルバンがEUに屈し、ウクライナへの500億ユーロの税金投入を承認したと言われている。光学。

 

ブリュッセル欧州連合EU)議会議事堂に、環境規制と安価なウクライナ産輸入品による生活への脅威に抗議するため、怒りに燃えた農民の群れがピケを張った。

 

抗議者たちは石や卵を投げつけ、警官隊の後ろにいる官僚たちに罵声を浴びせた。
水曜日の夜からトラクターの車列がブリュッセルに流れ込み、木曜日の朝までにベルギーの首都の通りは約1300台の車両で封鎖された。

 

農民たちはルクセンブルク広場の欧州議会議事堂前に集まり、パレットや肥料の山を燃やした。群衆は卵、石、花火、火炎放射器などを議会に投げつけ、近くの欧州理事会本部の外でも同様の光景が見られた。

 

機動隊は放水銃で火を消し、投石するデモ参加者を押し戻した。木曜日午後の時点で、逮捕者や負傷者は報告されていない。

 

この抗議デモは、EU各国で数ヶ月にわたって行なわれてきたデモの集大成である。ドイツでは12月から農民が街路を封鎖し、オラフ・ショルツ首相がディーゼル補助金の廃止計画を断念するよう要求している。

 

東欧では、農民がEUの政策に反対してデモを行い、安価なウクライナ穀物の無関税輸入を認めている。

 

EU圏全体では、ブリュッセルでの決定が共通の不満の種となっている。農民たちは、EUが計画しているメルコスール貿易協定を非難している。

 

メルコスール貿易協定は、ラテンアメリカからの農産物の無関税輸入を可能にし、それによってEUの農家は低価格での販売を余儀なくされる。農家はまた、EUに対し、農地の4%を休耕地とし、窒素排出量を減らすために家畜の数を減らすことを義務付けるなどの規制を撤回するよう要求している。 (つづく)

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EU議会の外で抗議する農民にゴム弾が撃ち込まれ、ブリュッセルで混乱が勃発


1月29日(木曜日)、ブリュッセルにあるEU議会の建物の外で抗議している数百人のヨーロッパの農民に対して、ゴム弾と水鉄砲が配備された。

 

農民たちは卵を投げたり、花火を打ち上げたり、建物の近くで火をつけたりしながら、欧州の指導者たちがいわゆる「グリーン・アジェンダ」の財源を賄うために課される増税やコスト上昇で自分たちを罰するのをやめるよう要求した。


この抗議行動は、1月29日(木曜日)に開催されるEU首脳会議に合わせたもので、農民たちはブリュッセルの指導者たちが実施した農業・環境規制を廃止するよう求めている。


報道によると、農民たちは国会前のバリケードを突破し、発煙筒にも火をつけたという。


スペインの農民組合アサハを代表するブリュッセルの農民、ホセ・マリア・カスティージャは、「私たちは、欧州委員会から毎日のように出される、このようなおかしな法律を止めたいのです」と語った。

 

この抗議デモは、EU首脳がウクライナに対する500億ドルの支援策を協議するために会合を開いた際に起こった。

 

ベルギーのアレクサンダー・デクルー首相は、農民の懸念がサミットの議題に加えられるだろうと述べ、「彼らの声に耳を傾けることが重要だ」とし、「彼らは巨大な課題に直面している」と付け加えた、とワシントン・ポスト紙は報じている。


イタリア、ポルトガル、フランス、ギリシャ、ドイツでも、欧州の農家に対する処分をめぐって動揺が広がっている。