ヴィクトール・オルバン首相
【ゲートウェイパンディット】2023年10月24日 ポール・セラン著
ポーランドがグローバリズムのサイレンの歌に堕ち、リベラル派のドナルド・トゥスク前首相が政権に復帰することになった今、ハンガリーはEUにおける次のナショナリストの標的となっている。
ヴィクトール・オルバン首相は、来年の欧州議会選挙に向けたキャンペーンを開始し、EUの臆面もない権威主義を批判した。
ガーディアン紙が報じた。
ハンガリーのオルバン首相はヴェスプレムで演説し、EUのハンガリーに対する法治主義をからかい、ブリュッセルを悪いパロディだと呼んだ。
幸いなことに、ブリュッセルはモスクワではない。モスクワは悲劇だったが、ブリュッセルは現代の悪いパロディにすぎない。
モスクワが口笛を吹いても、私たちは踊らなければならなかった。ブリュッセルが口笛を吹いても、私たちは好きなように踊るし、嫌なら踊らない。
しかし、ソ連は絶望的だったが、EUはそうではない、と首相は来年の欧州議会選挙を指して言った。
モスクワは修復不可能だったが、ブリュッセルとEUは修復可能だ。
オルバン首相は13年間、LGBTや移民問題などEUのグローバリズム政策と闘い続けてきた。
また、リベラル派の浸透を避けるため、NGO、学者、裁判所、メディアに対する国家統制を強化した。
リベラル派はブダペストで集会を開き、オルバンのアジェンダに抗議した。ハンガリーのEU完全離脱を危惧する声もあるが、首相は繰り返しこれを否定している。
ロイター通信が伝えた。
「EUは、法の支配に関する懸念からハンガリーへの数十億ユーロ相当の資金支払いを停止しており、近代的な記録が始まって以来最長の技術的不況から経済を引きずり出そうとする民族主義的指導者の努力を複雑にしている」
「歴史は時に繰り返す。幸いなことに、最初は悲劇だったが、2度目はせいぜい喜劇だ」と、オルバンは1956年のソ連支配に対するハンガリーの蜂起の失敗を記念する演説で支持者に語った。