2024年1月16日(火曜日)、ハンガリー・ブダペストのカルメル会修道院で、ハンガリーのオルバン首相と記者会見するスロバキアのロバート・フィーコ首相。(AP Photo/Denes Erdos)
2024年1月18日【REMIX NEWS】デネス・アルバート著
スロバキアもハンガリー並みの扱いを受け、数十億のEU資金が凍結されるかもしれない。
EU議会はスロバキアの刑法改革に反対しており、近いうちに罰としてEU資金の差し押さえに踏み切るかもしれない。
スロバキア外務省は、欧州議会によるスロバキアの国内政治への干渉を拒否する、とジュライ・ブラナール外相は1月17日(水曜日)に述べ、スロバキアのロバート・フィーコ首相も、同国が近いうちにハンガリーのように扱われ、EU資金の停止に直面する可能性があると警告した。
「彼らは我々を攻撃することで現状を変えられると考えている。そして、自国では失敗したので、ブリュッセルの地勢に頼ることにしたのだ」と、スロバキアの公共通信社『TASR』が引用したように、ブラナーは語った。
ブラナーとフィーコは、ストラスブールで開かれたEU議会の本会議で、スロバキアの法治に懸念を抱かせる一連の改革案をめぐり、EU議会がスロバキア新政権を批判したことに反応した。
ハンガリーのニュースメディア『マンディナー』によると、欧州議会議員は決議文の中で、もし同国議会が刑法改正案を採択した場合、スロバキアが汚職と闘い、EU予算を守ることができるのか疑問を呈したという。
オルバン首相とフィーコ首相によれば、ハンガリーとスロバキアの関係は史上最高水準にあるという。
欧州議会の決議について、スロバキアのジュライ・ブラナール外相は、スロバキアの野党は9月の議会選挙での敗北を受け入れておらず、現在、外国の領土でキャンペーンを続けていると述べた。
同外相は、スロバキアは2020年以降、EU諸機関に対し、住民に対する侵害や法の支配の違反について何度も警告してきたが、欧州では誰も関心を示さなかったと指摘した。
欧州議会の決議に対し、スロバキアのロベルト・フィーコ首相は次のように述べた。
「この文書はスロバキアの野党欧州議会議員によって書かれたもので、彼らはEU機関をスロバキアに対して煽動し、EU資金の停止を含むさまざまな罰則を科すよう説得しようとしている」
「われわれ連立政権与党は、国内外にいる政敵がわれわれに敵対しており、この政治闘争ではどんな汚いことでもできるのだということを最終的に認識しなければならない。そして、私たちはこれに対して、明確で、厳しく、しかし民主的な対応をしなければならない」とフィーコはスロバキア通信から引用された。
刑法改正は12月にロバート・フィーコ内閣によって承認され、現在ブラチスラバ議会で審議されている。
数年前に設立されたばかりの特別検察庁(SPO)の廃止も含むこの改革は、ブラチスラバ政府に対するリベラル派の野党から大きな抗議を引き起こし、リベラル派政党による反対デモが数回行われた。
政府がÚSP廃止を計画した理由のひとつは、検察庁を政治的影響力の可能性から排除する必要性である。