海上運賃が高騰 - WSJ

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【RT】2024年1月23日

https://www.rt.com/business/591089-houthi-attacks-ocean-freight-rates/

紅海の混乱でコンテナ価格がわずか1カ月で倍増と報道

1月21日(日曜日)に発行されたウォール・ストリート・ジャーナルの記事によると、コンテナの平均コストはこの1ヶ月で世界的に2倍以上になったという。

 

紅海で続くフーシ派による貨物船への攻撃によって引き起こされた混乱は、世界のサプライチェーンに衝撃を与え、出荷を遅らせ、輸送コストを引き上げている、と記事は述べている。

 

ロンドンを拠点とするドゥルリー海運コンサルタントのデータを引用すると、40フィートコンテナの世界平均輸送コストは、1月18日までの1週間で23%上昇し、3,777ドルとなった。これは1ヶ月前の2倍以上である。

 

WSJは、中国からロサンゼルスへのコンテナ輸送のスポットレートが1月18日までの1週間で38%上昇し、3,860ドルになったと指摘した。

 

ドゥルリー社のマネージング・ディレクターであるフィリップ・ダマス氏は、WSJの記事を引用し、「国際コンテナ海運ではボラティリティが再び大きくなっている」と述べた。

 

ダマス氏は、海運業者と長期契約を結んでいる多くの大企業が、燃料費や保険料などのコスト増を補うため、契約運賃に20%以上のサーチャージを上乗せして支払っていると説明した。

 

イエメンを拠点とするフーシ派反政府勢力は、10月にイスラエルハマスの紛争が始まって以来、紅海で何十回ものドローンやミサイルによる攻撃を実施している。

 

過激派組織は、敵対行為が終結し、イスラエルによるガザ封鎖が解除されるまで続けると宣言している。

 

紅海での攻撃のリスクが高まったことで、大手海運会社はアジアとヨーロッパを結ぶ最速の貨物輸送ルートであるスエズ運河を避けざるを得なくなった。

 

IMFの数字によれば、通常、世界の商業海運の15%を占めるこの重要な航路を通る海上輸送量は、2024年のこれまでのところ、前年比で37%減少している。