大手海運会社が紅海航路を停止、フーシ派の船舶攻撃を受けて

Red Sea Shipping
【America First Report】イーサン・ハフ、ナチュラルニュース 2023年12月26日

 https://americafirstreport.com/major-shipping-giants-halt-red-sea-route-following-houthi-attacks-on-shipping-vessels/

週末、イエメンのイランに支援されたフーシ派による船舶攻撃が続く中、世界最大の海運会社4社が紅海での操業を停止した。

 

12月22日(金曜日)、海運大手のA.P.モラー - マースクA/S(マースク)とハパックロイドは紅海での全てのコンテナ船の航行を停止した。

 

翌日には、イタリアとスイスを拠点とする地中海海運会社とフランスを拠点とするCMA CGMがこれに続いた。


つまり、世界経済にとって重要な役割を果たす紅海で、大手海運会社4社が事業を停止したことになる。紅海は地中海とつながっており、アジアとヨーロッパを容易に行き来できるため、世界で最も航行量の多い水路のひとつとなっている。


問題の発端は、イエメンでイランが支援するフーシ派が、イスラエルのガザ活動に対する報復として、またイスラエルを支援する米国やその他の西側諸国に対する報復として、紅海の商業船舶にミサイルやドローンによる攻撃を開始したことである。


紅海の南端、アデン湾に隣接するイエメンとジブチを隔てる戦略的なバブ・アル・マンダブ海峡付近では、現在までに4件のミサイルやドローンによる攻撃があった。

 

■■ 紅海紛争で世界貿易の10%が中断


世界の国際貿易のおよそ10パーセントが紅海で行われている。毎年、約2兆4000億ドル相当の貿易がこの海域を通過しているため、船舶の欠航は世界経済にとって大きなニュースとなっている。


「紅海南部とアデン湾の治安情勢が非常に悪化していることを深く憂慮している。「この海域で最近起きている商業船への攻撃は憂慮すべきものであり、船員の安全と安心に重大な脅威をもたらしている」。


ハパックロイドの広報担当、ニルス・ハウプトは独自の声明を発表し、コンテナ船は現在、さらなる指示を待って航路の外側を漂流していることを明らかにした。

すでに一部の海運会社は、紛争地域を避けるため、喜望峰周辺で船舶の航路を完全に変更している。


また週末、米中央軍はX(旧Twitter)で、バーク級誘導ミサイル駆逐艦USSカーニーが紅海でフーシの無人機14機を撃墜したとツイートした。


ところで、喜望峰南アフリカの南端に位置する。紅海を通らずに喜望峰に迂回することは、商業船舶にとって数千キロの余計な移動となり、目的地に到着するまでに多くの距離を要することになる。


クレディ・スイスのストラテジスト、ゾルタン・ポザールは今年初め、崩壊しつつある旧世界秩序は国際水域での紛争を引き起こし、世界中の軍隊による介入を必要とするだろうと警告した。

 

世界各国がナショナリズムに回帰する中、脱グローバリズムがゲームの名称であるようだ。


イランはフーシ派に対艦ミサイルを装備しており、海軍の艦船が撃沈されると恥をかくことを恐れているのだろう。「世界で最もゲスな海軍」


米国はイランを攻撃したくてうずうずしている。

 

イスラエルガザ地区を掃討するやいなや、間違いなく偽旗が登場するだろう。しかし、"戦争 "とは勝利のためにあるのではなく、若者を殺し、金持ちをより金持ちにするためにあるのだ」


また、紅海を通過する商業船舶の多くはヨーロッパ向けであり、サプライチェーンの問題がさらに浮上する可能性が高いという指摘もある。