フーシ派による商業船への攻撃継続で、米国の消費者は価格上昇に直面


【WNDニュースサービス】 2023年12月28日午後6時6分発行

ジェイク・スミス著 デイリー・コーラー・ニュース財団

https://www.wnd.com/2023/12/u-s-consumers-face-higher-prices-houthis-continue-attacks-commercial-vessels/

世界市場は出荷遅延で混乱

 

紅海の商業船舶に対するフーシ派の攻撃は、輸送時間の遅延や商品価格の上昇など、米国や世界の市場を混乱させる恐れがあるとワシントン・ポスト紙が報じた。

 

イエメンを拠点とするフーシ派は、イスラエルとその同盟国に対する報復活動の一環として、10月7日以来、紅海の船舶に対して数回の攻撃を仕掛けている。

 

フーシ派を回避するため、商業船舶は目的地に到着するまでに長い航路を取るようになり、その結果、遅延や輸送コストの上昇を招き、最終的に米国や世界中の消費財の価格が上昇したと『ポスト』紙は伝えている。

 

COSCO、Maersk、CMA CGMなどの大手海運会社や燃料タンカーは、以前はアフリカとアジアを貫く紅海の主要貿易ルートを利用していた。最近のフーシ派の相次ぐ攻撃により、海運船は南アフリカ喜望峰周辺への移動を余儀なくされている。

 

波がある。西に向かう船は皆、南の喜望峰に向かっている。

pic.twitter.com/cpIRJYpNQn
- ネイサン・ストラング (@NavyStrang) 2023年12月19日

 

ポスト紙によると、この新しいルートは、船舶の旅に数千マイルと数週間の時間を追加する可能性があるという。

 

フレックスポート社のライアン・ピーターセン最高経営責任者(CEO)は、ポスト紙に次のように語った。

「これらの商品の輸送にかかるコスト上昇は、店頭に並ぶほとんどのものの価格に影響すると指摘した」

 

ポスト紙によれば、輸送時間が遅れるということは、これらの船舶が運んでいる商品の中には、目的地に到着したときにはもはや旬ではないものもあるということであり、小売業者や卸売業者にとっては利益が少なくなるということである。

 

「聖パトリック・デーにバレンタイン・カードを売ることはできない」と、輸送コンテナ会社スタクソンのジョージ・コチャノウスキーCEOはポスト紙に語った。

 

紅海経由で配送される商品に依存していた米国やその他の国際的な消費者は、コスト増と遅延の打撃を感じるだろう、とポスト紙は述べている。

 

直接的な影響は、これまで紅海航路で出荷していた企業に及ぶが、複合的なトラフィックは「最終的には全世界に波及する」とスタクソン社のリチャード・ダンデルライン最高財務責任者CFO)はポスト紙に語った。

 

ロイド・オースティン米国防長官は12月、紅海におけるフーシ派の侵略に対抗するため、国際タスクフォースを結成したと発表した。

 

フーシ派は10隻の商業船に対して100回以上の攻撃を仕掛け、11月にはイエメンの港に持ち帰る前に1隻の船をハイジャックすることに成功した。

 

フーシ派がいつまで攻撃を続けるかについてのスケジュールはないが、米国は自国と自国の利益を守る権利を維持している、と国防総省の報道官がポスト紙に語った。