【Insider Paper】時事通信2024年5月2日 12時11分
https://insiderpaper.com/uk-worst-performing-economy-in-g7-next-year-oecd/
経済協力開発機構(OECD)は5月2日、長引くインフレと高金利のため、英国は来年、G7の中で最も景気が悪い国になるだろうと指摘した。
パリに本部を置くシンクタンクは、英国の今年の成長率は11月時点の予測0.7%に対し、0.4%とわずかな成長率にとどまるだろうと予測している。
2025年の英国の経済成長率は1%で、ドイツの1.1%にわずかに及ばず、G7の中で最下位になると予測している。
G7ではアメリカとカナダがトップで、来年はともに1.8%の成長が見込まれている。
OECDは、サービス業におけるインフレの持続と熟練労働者の不足が、英国の利下げを遅らせるだろうと述べた。
英国は2016年にEU離脱を投票したが、これが労働力不足と輸入品価格の上昇につながったと多くのエコノミストは考えている。
また、イングランド銀行は、現在15年ぶりの高水準である5.25%の金利引き下げを、今年最後の数ヶ月前には開始しないだろうと予測している。
「昨年の我々の優先事項が金利引き上げによるインフレ対策であったことを考えれば、この予測は特に驚くべきものではない。」
しかし、主要野党である労働党のダレン・ジョーンズ財務報道官は、ハントと政権与党である保守党に矛先を向け、OECDの予測は彼らの責任だと述べた。
「保守党が経済を立て直せないのは、彼らが経済を破綻させているからだ」と彼は付け加えた。
PwC英国のチーフ・エコノミスト、バレット・クペリアン氏はこう語る。
OECDの予測は、他のヨーロッパの大国と比較して、イギリスが "低成長 "のレーンから抜け出せないことを示している。