放置犬の害

こっちでは犬は基本、放し飼いだ(セブも割合放し飼いだ)。昔の日本もそんな時代があった。
夕方、お隣のユキちゃんのお母さんが犬に噛まれたと連絡があった。大丈夫かと思って見に行ったらお母さんはうずくまっていた。2,3ケ所の噛み傷があった。

 

太もも辺りの傷が痛々しいユキちゃんのお母さん。お腹のほうにもっと大きくて肉が見えている傷がある。小さい傷は2か所。最近ユキちゃんのお母さんは急激に痩せて弱っていたし毛が大量に抜けているので心配だった。今日も傷が無事に癒えるように手を置いてお祈りした。

ユキちゃんも心配だ。

最近、うちの周辺の地域、ジャンセンハイツは犬が増えてきたように思う。今まで見かけなかった犬がうろうろしている。今日もロザーリオがうちのヤギをくくるところに気をつけたほうがいいよと忠告してくれた。

うちの辺や隣接するビレッジでは野良犬はそうおらず、皆一応飼い犬のようだけど、狂犬病の注射をどれだけちゃんと打っているのか実際のところ定かではない。
ロザーリオに聞くと、ほとんどちゃんと打ってないんではないかと言うし、ジェッサもあんまり打ってないと思うとのことだった。

狂犬病ワクチンはバランガイホール(町内会役場みたいなもの)へ出向けば25ペソ、訪問注射なら50ペソだと言っていたのですごい高い訳ではない。ただなんとなく面倒で放置しているんじゃないかと思う。
お金を出して買ったような犬だけ、敷地内でつながれていたり檻に入れられたりしている。

私たちも最近は近くで犬が騒いでいると出て行ったり、石を投げたりライト当てたりして追い払っている。
石を投げるのが一番いい。
夜中に犬がたむろしていると非常にうるさいので夜間だけでもつないでほしい。それよりなによりうちの場合はヤギが心配だ。以前は鶏も殺された。

チャコもうちへ来る直前、前の飼い主のところで群れ全部が2匹の狂暴なよその犬に襲われて、チャコは助かったが、チャオとクーコのお父さんヤギは死んでしまった。そのとき全3匹殺されてしまい、チャコが残ったのも非常に奇跡的だったと聞く。
チャコもチャオとクーコが生まれてからは犬に敏感で、犬が近づくと威嚇している。

犬の怖さが分からずフラフラ近寄って行くチャオ。

私も昨年犬に噛まれてしまったが、犠牲者が増えてこないと野放し飼いはこっちでは改まらないかもしれないなと思う。