久々に5本も注射打った

今朝、お隣のルーシーの息子さんのベン君の付き添いで狂犬病発症予防のワクチン注射第一回目を打ちに行った。土曜に行った州立病院(Gov.Celestino Gallares Memorial Hospital)だが、ベン君はそこの看護師らしい。土曜は彼の妹の看護学生のジェッサに付き添ってもらったが、お隣が看護師ファミリーで助かった。

私はそういえば犬に噛まれたことも生まれて初めてだし、海外で病院にかかったこともない。日本でも滅多に行かないし薬も飲まない。だからこっちの病院の勝手がよく分からない(国内もよく分からないが)。こっちの病院見学には行ったことがあるので雰囲気などは知っているけれど、患者の立場になった際の流れは全く不明だった。

でもフィリピンの場合、病院でも英語が通じるし、そういう点では便利だと思う。現地語のみなら通訳が必須になるし、どれだけ不自由なことだろう。看護師や先生たちも私語が多かったりはするが私は特に不安を感じない。日本の病院や他国の病院との差が判断できないだけかもしれないが……。

ここは公立の病院だし、月曜日なので大変混んでいて行ってから帰るまで3時間近くかかった。外国人はほぼ来ないと思う。待っている間にどんどん人が増えてきた。私たちがかかるのは“Animal Bite Treatment Center”という所なのに人が多い。見てると子どもの予防注射が多いようだった。

  

朝一は数人が待っていただけだったが9時くらいから人がいっぱいになってきた。ここ以外も割と人がいっぱい。待っている人たち同士、みんな気軽にお喋りして和気藹々としている。

私の場合は事前に狂犬病ワクチンを日本や現地で打ってきていないので、噛まれてから打つワクチンが使われる。まず、アレルギーテストの注射をして、30分休憩。その後、抗体の注射を左右の腕に打つ。また30分休憩。最後に狂犬病ワクチンをまた左右の腕に打つ。合計5本、これで今日は終わりだった。

こちらでは自分たち側でワクチンを薬局で購入し、それを外来で打ってもらう形なのだ。それでベンくんが薬局で買ってきてくれ、看護師が打ってくれたのだった。ベンくんは今日の勤務は4pm〜0amらしいので勤務外。でも内部の人なので、かなり待ち時間が長かったがきっとこれでもスムーズに進んだほうなのだろうと思う。

次回、狂犬病ワクチン2回目接種は木曜予定。3回目は次の月曜予定。
午後ダン&マリー先生のお宅へ行ったときには、私を噛んだ犬は元々狂犬病ではないのは明らかだし、狂犬病ワクチンなんか打つ必要ないのにそんなに打たされるなんてクレイジーだ、病院のお金儲け目的だけだと思うけど……と呆れていた。

無用なのにたくさん打って副作用がなかったらいいが、日本その他の国ガイドではやっぱり噛まれてから打つ場合は、当日から数か月かけて5-6回打つということになっている。私は一般のワクチン接種は大反対派だし、不要なのに律儀に従う必要はないと思うし、実際私は処方された痛み止めと抗生物質7日間のカプセル薬は飲んでいない。

今回は、飼い主さん側がどうしても心配だから打っておいてくれとのことなので複雑な立場だ。狂犬病は弱いウイルスだが万が一発症したら100%死ぬので気持ちも分かる。しかも大変苦しんで脳がやられて発狂しながら死ぬので悲惨極まりない。
でも、噛んだ犬が2週間も無事でいたらその犬は狂犬病ではないので1か月後の予定のワクチンはお隣さんを説得してパスしてもいいかなと思う。