【WND】アラウンド・ザ・ウェブ 2024年5月2日午後1時26分掲載
https://www.wnd.com/2024/05/productivity-data-delivers-bad-news-bidens-economy/
ウィル・ケスラー
デイリー・コーラー・ニュース・ファンデーション
より広範な国内総生産の成長にとって悪い兆し。
労働統計局(BLS)が2日に発表したデータによると、2024年第1四半期にアメリカの生産性の伸びは鈍化し、アメリカ経済の今後の成長に疑問を投げかけている。
BLSによれば、2024年第1四半期の米国企業生産性の伸びはわずか0.3%に鈍化し、エコノミストの予測0.5%を下回り、2023年第4四半期の成長率3.5%を大きく下回った。
生産性の伸び悩みは、2024年第1四半期に1.6%に鈍化した国内総生産(GDP)成長にも悪い影響を与える。
BLSによれば、今年の企業生産性の伸びは2.9%であった。第1四半期の単位労働コストは、生産性の伸びが低いにもかかわらず、時間当たり報酬が5%上昇したため、4.7%急増した。
BLSによれば、製造業の生産性上昇率は0.2%とわずかに低く、非耐久性製造業の生産性は1.3%低下した。製造業の労働生産性は昨年1年間で0.3%しか伸びていない。
BLSによれば、米国の生産性は2023年もほぼ好調を維持し、0.3%低下した第1四半期を除くすべての四半期で3%以上の伸びを示した。
インフレ率の高止まりと高金利が、生産性向上のための企業の投資能力を圧迫しており、直近の3月のインフレ率は3.5%とFRBの目標値2%を大幅に上回った。
米連邦準備制度理事会(FRB)のフェデラル・ファンド・レートの引き上げにより、信用を得るためのコストは過去2年間で劇的に上昇し、現在5.25%~5.50%のレンジにあり、23年ぶりの高水準となっている。
低成長と高インフレは、米国経済がスタグフレーション(1970年代と1980年代に米国の消費者を大混乱に陥れた現象)の時代に入りつつある、あるいは現在入りつつあるとの懸念をかき立てている。
FRBのジェローム・パウエル議長は、5月の連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ発表後の5月1日(水曜日)に、インフレ指標の減速とGDPデータの基調部分の力強い伸びを理由に、スタグフレーションの主張に異議を唱えた。