ボホール避難・疎開について カンボジアのあや子さんからメッセージが

用事でカンボジアに1か月間行っている、(ボホール島在住の)あや子さんからFBメッセージが来た。ハイパーアクティブな旦那のガムさんは一人でラオスベトナムへと足をのばしているそうだ。

メッセージだけ読んだところ、これまであや子さん夫婦と私たち夫婦がボツボツ話してきたことのアイディア覚え書きみたいな内容だった。要約すると、こちらボホール島に福島の人たち、日本からの避難・疎開希望の子どもたちだけでもいいので短期・長期の受け入れをしていってはどうかというものだった。ドミトリーみたいな場所を確保してできるお手伝いをするというアイディアだ。

私は福島といわず、もはや日本国内放射能汚染の総合的な危険は50歩100歩の世界だと思うので、どこの人、子どもと言わずお年寄りから子どもまで避難したい人は誰でもWELCOMEという考えだ。日本での呼びかけはあや子さんも様々な人脈があるので可能だとのことだった。
私たち夫婦ももちろん小さく、なるべくお金がかからない方法なら自宅の開放など可能なので、それはWELCOMEという姿勢でいる。知り合いでもいいし知り合いでなくてもいい。そうして小さく始めていくことしかないと思っている。自分たち自身に巨大な持ち物件はないし、建てる財力もないが、こちらもドミトリーみたいな宿泊施設は1泊1000円位からいろいろあるので、そういう所を借り切って利用してもいいかと思う。お金に余裕がある家族ならリゾートでも長期宿泊なら割引してもらえる。リゾートだから高いと言っても日本ほどの宿泊費ではないし、せいぜい1泊3000−4000円といったところ。2000円位まで値切れるんじゃないかと思う。外部施設を使っても、そういう滞在プランのアレンジは私たちで可能だ。

私たちは今、英語学校で半日時間がなくなっていたりで、調査に本腰が入れられていないが、ボホール島の生活ポータルサイトを作って情報を整理、提供したいと思っている。普通にネットで検索してもボホール島は観光情報しか出てこないと思うからだ。しかもその観光ですら実際には足が限られていて、ほとんどの場合現地ツアー会社経由でタクシーやキャブを貸し切って行くしかない。日本語が通じる人もいないので、不自由を感じる人も多いだろう。港も空港もあまり観光客を迎えるという感じになっていないし、親切ではないのだ。もうちょっと一工夫すれば、もっといい観光地になるのになぁという感じ。名産品もいいものがあるのに、全然PRできていないしデザインなどがイマイチだったりして惜しいのだ。
私はせめて日本語の地図位は作りたいと思う。住む人は少なくても、日本人は観光ではたくさん訪れる。特にセブ島などからの留学生が週末に遊びに来るパターンが多い。

ボホール島に関していえば、母子避難・子ども疎開には適していると思える。反面、本格的な家族全員の移住先としてはまず第一に“就職先がない”という点でハードルが高いと思われる。ここは観光地しかない、のどかで大きな田舎なのだ。
その代り、自然に恵まれていることや、家賃・物価の安さ、治安の良さ、英語が通じること、比較的涼しくクーラー不要(うちは扇風機も不要)等々、過ごしやすさにはとても恵まれている。人々も親切で温かく、昔の日本の田舎?!のような良い面がたくさんある。“就職先がない”という以外は、避難先として日本人に適した場所だと私は思う。(もちろん好みはあるでしょうが)
おまけに食品は加工品さえ避けて用心すれば現地産しかないので、放射能的心配は避けやすい。

ざっくりそのような場所だが、ここにいきなり家族移住できる条件の人となると“日本での仕事を継続できる人(収入源を確保できる人)”“こっちで自分のビジネスを作れる人(日本国内向けのNETビジネスでもいいだろう)”“年金などがある人”“家族(父親等)からの仕送りがある人”になるかと思う。私たち夫婦の場合は“日本からの仕事がある程度継続できることと、並行して自分の仕事をこっちで作っていこうとしている人”である。

ボホール島はセブ島などと比べて日本人居住者自体とても少ないが(セブ島で2300人程だったか)、見聞きした数人の日本人ではまず、私の友人がプロテスタントの宣教師、知り合いではないがボクシングジムの経営者(フィリピンはボクシングの裾野がとても広く、大人気なのだ)、ダイバーショップのオーナー&スタッフ――が住んでおられるということしか知らない。そのほか、過去に一時滞在していた日本人がいるとかいう話は近所のフィリピン人からも何人か聞いたことがあるが詳細は知らない。

そのようなわけで、日本に住むお父さんからの仕送りがある母子避難の人が来るにはハードルが低い。仕送り額が低くて済むからだ。年金や日本の仕事を継続できる人等も、日本に居るときほど稼がなくてもいいので楽にはなるだろう。
家賃の低い所(1−2万円以下)を見つけ、頑張って節約するなら純粋な生活費は5、6万円位でもいけると思う。(電気代、NET代などが高いが、NETは田舎なのに普通に使えます。日本ほどのスピードではないですが)
もちろん、来たいと思う人がおられればの話で、避難移住・疎開はそれぞれの希望に即したところへ行かれるのが一番だと思う。ただ、こんなフィリピンのド田舎でも疎開先の門戸は一つでも多くあったほうがいいだろうと思う。原発は(実質やって)ないし比較的日本に近いし旅費も安く抑えられるという利点もある。(ご質問・お問い合わせは本プロフのメアド等にお気軽に^^)

そういえばここのところたまたま?よく見る聖書の言葉があった。

『あなたのパンを水に浮かべて流すがよい。月日がたってから、それを見いだすだろう。七人と、八人とすら、分かち合っておけ/国にどのような災いが起こるか/分かったものではない。』(旧約聖書:伝道者の書)



うちのミニ畑に小作人が!(旦那)


カンコン(空芯菜)の芽。カンコンは一束10円位で買えるのできっと現地の人はそんなもの作らなくても買ったほうが安いのにと思っているだろう。が、作ることに意義があるのだった。

今日、お隣の家賃の集金に大家さんが来ていた。こっちは大家さんが現金で家賃を集金に来てくれるようだ。うちは契約時に2か月分を小切手で支払ったが、次回からは現金集金になりそうだ。
大家さんとは契約時以来会っていなかったが、ちょうど家庭菜園で作業中の私たちを見て“農作楽しんでる〜?”と声をかけて見に来てくれた。じわじわ領地拡大をしていってるので大丈夫か心配だったがそれについてはお咎めもなかった。
お隣の家のナス畑も、お隣の土地じゃなく自分の所の土地だと思うと言っていたので、その辺細かい境界線は気にしてないんだろうな。そういうゆるい所なのでこちらも助かっている。

土いじりを始めてからギャラリーが増えた。見知らぬ近所の子どもたちがそばでじーーーっと見ていたり、遠くからも見ていたりするし、今朝は旦那が歩いていると見知らぬ若い家族が近所まで車で送ってくれたという。聞けばうちの近所の人で、私たちは彼らを知らないが向こうはこっちを知っているということらしかった。私は同行していなかったのだが“奥さんは?”とも聞かれたそうだ。日本人(外国人)というだけでこっちが思っている以上に目立つのだろう。
夕方の畑作中、その奥さんが子ども連れで通りかかり、旦那が“送ってくれたのあの人だ”というので、お礼がてら声をかけたら割と近くのネイティブハウスに住んでいると言って指差していた。名前を聞いたりしてしばらく喋った。(*ここの土地柄なので状況により可能ですが、基本外国で知らない人の車に決して乗ってはいけませんw)

まぁ土いじりが楽しいし、終わったあとはスポーツ後のように爽快なので、こういうことも日本の子どもたちがこっちでできるといいなぁと思っている。