夜、台所に立ってたら旦那が“地震か？”と言った。言われてもしばらく気づかなかった。じっとして揺れてるかどうかしばし確認してみると、そう言われたらかすかに揺れているかな？という感じだった。
そうこうしているとアパートの隣室のクォン先生家族が玄関から出てきた音が聞こえたので、私も玄関を開けてみた。そしたらもうお隣一家と、その隣のヒューイットさん一家はすでに門扉のところまで走り去っているところだった。すごい逃げ足が速くて驚いた。クォン先生はすごいまぢ顔だった。
私は“えっ、あれでみんな逃げるの？”と逆に驚き、思わず付いていった。門を出たらそこはもう空き地だから逃げるのは簡単だ。時間的には、早寝のお隣たちはもう2階で寝る準備に入っているところで、2階のほうが揺れは大きいから気づき易かったのだろう。うちは夜更かしなのでまだ1Fにいた。我々3家族の家は皆同じ間取りで、皆2Fを寝室にしているのだ。
私はみんなに“大したことないですよ。あんな小さい地震でなんでそんな慌てて逃げるんですか？”とまぢ聞きしたら“そうか、あなたたち日本人にはこんなの地震じゃないわよね?!”と笑われた。
聞いてみると、先に気づいたのはクォン先生、ダン先生、そしてうちの旦那、だったようだ。なぜか男性陣が揺れに敏感。奥さん方や子どもたちは気づいていなかったし怖がってもいなかった。というか笑っていた。少し離れたお隣の家の人たち（7人家族）も外へ出てきていたのが見えた。
どうもなさそうだったので、2、3分で皆それぞれの家に戻った。クォン先生がそのとき、ニュースで日本に近々M9.2位の地震が来るというのを見たと言ったから、私は日本が大丈夫かと思ってPCを立ち上げTWを見てみた。そしたらなんと震源はフィリピンではないか。この段階まではまさかさっきの地震でこっちが震源だとは思いもよらなかった……。
ボホール島に母子避難中のYさんに（うちから車で6，7分位の距離）“さっきの地震に気づいた？”とテキスト（携帯メール）をしてみたら“さっきのは地震だったの？ フィリピン人は気にしても日本人なら気にしないよね”といった返事がきた。やっぱりそうか。
今ちょうどセブ島で保養中のSさんご一家もこっちでも地震にあって驚かれたことと思う。
震源は同じく中部のサマール島の太平洋沖で、やはり外海に面しているほど揺れは大きかったようで、津波警報が出て高台へ避難していたようだ。人間への被害は出たのだろうか。
日本を含め数か国で津波警報が出たようだが日本も間もなく解除されていた。今回のは大型津波はなさそうだが、いろんなところで地震が発生しているので注意していかないと。
TLを見るとお隣のセブ島では体感震度3くらいだったと書いている人がいたし、ボホール島でも体感率5割以下くらいの微震だが、それでもセブ島やボホール島などフィリピン中部（しかも内海にしか面していない）は通常なら地震は滅多と起こらない地域なのだ。だからいくら小さくても地震があっただけで非常だともいえる。
