今朝港へSさんご家族をお送りして、現地合流したYさん親子と共にお見送りした。Yさんたちを送っている最中、陸運局(LTO)のスタッフから旦那の携帯にテキスト(携帯メールのこと)が入った。
以前、うちへいきなり直接やって来て言動の怪しかったLTOのおっさんが、うちの車の名義変更書類一式と我々が支払った費用をまだ持っていて、LTOではまだ書類処理が終わっていない、という内容だった。
そのおっさんは、すぐできるからと言ったきり、こっちが連絡しても全く返事もよこさず、もう2週間以上たつ。
今、うちの車(中古車)は前の持ち主からの名義変更をやっているところなのだが、遅々として進まない。しかも、担当のおっさんがどうにも信用ならんうさんくさい人間なので、別スタッフが送ってきた上記テキスト内容を見た私は、そのおっさんが支払ったお金を持ち逃げしているかもしれないと思った。
前回うちへ来たときも、ニコニコうまいこと話をして、なんだか分からないペナルティ料金を私たちに支払わせようとした前歴がある(単に自分のお小遣いにするつもりだ)。で、私が怒ったら急にヤバイと思ったようでその話を引っ込めた。
その後、旦那とそのおっさんの2人でLTOへ向かったのだが、その道中でも自分の私用で別の場所に立ち寄らせたり、金を貸してくれとか言ってきたそうで、全くとんでもない。その私用というのもどうも借金返済系だったようだ。
外人だから騙せると思ったら大間違いだ。なんだかんだ嘘ついて小銭を稼ぎ、自分のポケットマネーにしようというコソ泥的詐欺師公務員め。中でも陸運局(LTO)は役所の中でも最も腐敗していてだらしない人間の巣窟なのだ。絶対信用してはいけないし、毅然として強く出ないといけない。
そういう背景もあって、今回の知らせにまたもや怒った私は、旦那に代わってテキストで“LTOの別のスタッフからあなたが私たちの書類処理もしていないうえ、私たちが支払ったお金を持ったまま不在だと聞いた。いったい何をしているのか、即刻説明せよ!”と3回同じメールを連投してやった。
私たちはそのままLTOへ向かった。すると私たちの車を見つけるやいなやそのおっさんが駆け付けてきて、いきなり弁解と言い訳を始めた。目を合わせようとせず、一気にまくしたてる。後ろめたいからだ。私は至近距離でおっさんの目をきつくにらんだまま仁王立ちスタイルでおっさんにプレッシャーをかけた。
あまりにも分かりやすいうろたえぶり、言い訳ぶりだったが甘い顔は見せなかった。“あれから放置でお金も持ったままって、何やってんの?どーなってるの?”と追いつめた。
おっさん曰く、今のところマニラ本局で処理待ちだそうであと15日ほどかかるから待ってくれ、何も問題はないから、ということだった。なにがノープロブレムや、おまえがプロブレムやろが!と思いながら、“15日後書類ができたら必ずすぐに知らせてください。急いで! と、でか目の声で言い渡した。
今日は車体ナンバーその他いくつかの転写が必要だから、とのことでその場でやってもらった。車体の下へ潜ったりして2人の男性が作業を始めたのだが、おっさんいわく、自分がやらないといけないのだけど自分は太っていて潜れないから代わりにやってもらっているとのことだった。その辺でプラプラしている男たちを雇ってきたのだろう。なんせLTOの周りには、フィクサーほか得体の知れなさそうな男たちがうろうろしているのだ。
この白いTシャツの後ろ姿が担当のうさんくさいおっさん。
今日は取り急ぎ、車体番号などを写す作業をしてもらった。
で、作業が終わるとなんとまた性懲りもなく“450ペソ(900円)”と言ってきやがった。本当にその場その場の口先だけで、言い逃れと詐欺行為を繰り返す天然バカおやじだ。
なめるなよ、と思い、“そんなもんこっちが払う必要ないやろが!”と言い返し、キッとにらむとまた急にヘラッとして“ノープロブレム、ノープロブレム”と話を引っ込めて逃げるのだ。
こういうおっさんはおそらく一生こんな調子なんだろうと思いながらも、でも絶対うっかり騙されて余計なものを支払ってはいけないから甘い顔もしないし気を抜かないようにしたい。示しがつかない。
とにかく外国でうっかり何でもハイハイっていう事を聞いてはダメだし、一応警戒しておかないとどんどんお金を取られたり、いいようにされてしまう。これは治安の良し悪しとはまた別問題。人のいい日本人は気を付けないといけないところだろう。
セブやボホールの人たちは危険ではないけれど、こんな田舎のボホールでさえもそういう不正小遣い稼ぎが多いので撃退せねば。陸運局系や警察系には特に要注意だ。不正行為はクリスマス前、お金の要る時期にめっきり多くなるそうだ。