出典:日本経済新聞 Unsplash
【Insider Paper】AFP時事2024年6月12日 11時26分
https://insiderpaper.com/migrant-toll-on-spain-route-soars-to-33-deaths-per-day-ngo/
中国、メキシコ沖の移民死亡に「細心の注意を払う」。
今年1~5月、海路でスペインを目指した移民5000人以上が死亡した。
「記録が始まって以来、1日の死亡者数としては過去最高です」と、スペインの慈善団体であるカミナンド・フロンテラスは語った。
「この数字は、昨年と比較して驚くほど高い」と同NGOは述べた。
わずか5ヶ月の間に5,054人が死亡し、そのうち154人が女性、50人が未成年者である。この数字は6,618人で、2023年にはスペインを目指す人々が1日平均18人死亡する計算になる。
今年の数字は、南のセネガルから地中海沿岸のアルジェリアまで、スペインを目指す移民がたどった移動ルートを「徹底的に」分析した結果、算出された。
その大半は大西洋ルートで、4,800人の移民がスペインのカナリア諸島に到達しようとして死亡したという。
「複雑なことではなく、国境で人々を死なせないこと、危険にさらされている人々の命を救うためにあらゆる手段を使うことなのです」と、カミナンド・フロンテラスの創設者ヘレナ・マレノは声明の中で述べた。
この数字は、記録的な56,852人の非正規移民がスペインの海岸に到達した年(2022年比82%増)の後に発表された。
内務省の統計によれば、5月末までにスペインに海路で到着した移民は20,854人で、前年同期の8,812人から増加している。
スペインは、ヨーロッパでのより良い生活を求める移民にとって主要な玄関口のひとつであり、その大半はアフリカ北西沖に浮かぶカナリア諸島を目指す危険な船旅をしている。
大西洋ルートは海流が強いため特に危険で、移民たちは十分な飲料水もないまま、過積載で往々にして耐航性の低いボートに乗って移動する。
しかし、地中海での警戒態勢の強化により、その人気は高まっている。
最も近いカナリア諸島は、北アフリカ沿岸から100キロ(60マイル)沖に位置している。
しかし、多くの船(多くはピローグと呼ばれる長い木造船)は、モロッコ、西サハラ、モーリタニアなど、もっと遠くから出航している。
最近では、スペインの島々から約1500キロ(約1000マイル)離れたガンビアやセネガルなど、さらに南の国々からやってくるケースも増えている。