フランスの選挙結果は国を混乱に陥れるかもしれない

2024年6月30日(日)、フランス北部のエナン=ボーモンで、一部の選挙区における実際の得票数に基づく予測が発表された後、反応するフランスの極右指導者マリーヌ・ルペンの支持者たち。(AP Photo/Thibault Camus)

【REMIX】 2024年 7月3日‐10:33 デニス・アルバート

https://rmx.news/article/french-election-results-may-throw-country-into-chaos/

最も可能性の高いシナリオは、フランスの選挙で議会が空転し、政治的混乱が拡大することだ。


ブダペストシンクタンク、マティアス・コルヴィヌスの客員研究員であるヤン・カスパーは、フランスの第2回選挙後、安定した政権を樹立できる可能性は皆無に等しいと、ニュース・ステーション・インフォラジオに語った。


カスパール氏は、エマニュエル・マクロン大統領の立場からすれば、6月30日(日曜日)は良い結果とは思えず、"政治的地震 "だとさえ語った。

 

このフランコハンガリー人弁護士は、早期選挙の第1ラウンドの投票率は2年前より7.5%近く高かったと付け加えた。


研究者によれば、左翼ブロックがエマニュエル・マクロン率いる中道ブロックを追い抜いたことも大きな驚きだったという。

 

同氏は、6月30日(日曜日)の結果を踏まえ、エマニュエル・マクロン氏が国民議会で過半数を獲得できないことはすでに確実だと述べた。

 

何人かのアナリストは、国家党首が2番目に成績の良い左翼連合と連立協議を始めると予想しているが、ヤン・カスパー氏は、その可能性は低く、仮に実現したとしても長くは続かないだろうと述べた。


同アナリストによれば、左翼ブロック内には大きな相違点があり、たとえばイスラエルパレスチナ紛争、ロシア・ウクライナ戦争、原子力エネルギーなどに関する相違点が、連立を組むことを困難にしているとの見方を示した。

 

この点を考慮すると、国民集会が政権樹立に最も近いとMCC研究員は考えている。

 

「フランスで今後数ヶ月の間に起こることは、せいぜい膠着状態だ」とキャスパーは言う。

 

重要な機関や政治中枢が適切に機能しなくなれば、"国全体が停止しかねない "と警告した。


暴力が蔓延する最悪のシナリオもあるのだから。フランスではデモや大規模な抗議行動が日常茶飯事となっており、フランス社会の極端な分断化が将来への暗いイメージを描いていると、アナリストは述べた。