【緑の茶番劇】カーボンニュートラル宣言にもかかわらずグーグルの温室効果ガス排出量が50%急増

Sundar Pichai in front of a globe

ルーカス・ノーラン著

https://www.breitbart.com/environment/2024/07/03/green-farce-googles-greenhouse-gas-emissions-surge-50-despite-carbon-neutral-pledge/

グーグルの最新の環境報告書によると、AIの追求は温室効果ガスの排出量の大幅な増加につながったという。

 

グーグルは2030年までにカーボンニュートラルを目指すと公約しているが、実際には過去5年間で排出量は50%も急増している。


エンガジェットの報道によると、グーグルが7月2日(火曜日)に発表した2024年環境報告書は、巨大テック企業の人工知能の取り組みが環境に与える影響について、厳しい現実を明らかにしている。

 

同社の温室効果ガス排出量は、過去5年間で50%近く急増しており、その主な原因は、AI技術に電力を供給するデータセンターのエネルギー集約的な需要にある。


この報告書は、グーグルが2030年までにカーボンニュートラルを達成するための進捗状況を把握するために毎年発表しているもので、2023年に同社が排出した二酸化炭素量は1430万トンとなる。

 

この数字は2019年から48%、前年から13%増加したことになる。グーグルはこの大幅な

 

増加について、データセンターのエネルギー消費量の増加とサプライチェーンからの排出量の増加という2つの主な要因があるとしている。


同社は、AIの能力を拡大すると同時に、排出量を削減するという課題に直面していることを認めている。

 

グーグル社は報告書の中で、「AIを製品にさらに統合していく中で、技術インフラ投資の増加が予想されることに伴うエネルギー需要の増加により、排出量の削減が困難になる可能性がある」と述べている。


グーグルのこの発表は、テック業界におけるより広範な問題、すなわちAIの急速な進歩による環境コストを浮き彫りにしている。

 

グーグル、マイクロソフト、アマゾン、メタ、アップルなどの大手ハイテク企業がAI開発に数十億ドルを投資する中、AIモデルの訓練と使用に必要なエネルギーは指数関数的に増加し続けている。

 

最近の研究は、AI運用のエネルギー集約的な性質を強調している。

AIスタートアップのハギングフェイスとカーネギーメロン大学が2023年に実施した研究によると、AIを使用して1枚の画像を生成すると、スマートフォンを充電するのと同じくらいのエネルギーを消費することがわかった。

 

さらに、バーンスタインのアナリストは、AIが米国の電力需要の伸び率を倍増させる可能性があり、今後2年以内に総消費量が現在の供給量を上回る可能性があると予測している。


この課題に直面しているのはグーグルだけではない。

 

マイクロソフトもまた、10年後までにカーボン・ネガティブを達成することを約束した巨大テック企業だが、AIのワークロードをサポートするためのデータセンター建設が主な原因で、2020年以降の温室効果ガス排出量が30%近く増加したと報告している。


環境への影響は二酸化炭素排出量にとどまらない。

 

グーグルの報告書は、同社のデータセンターによる水の消費量が大幅に増加していることも明らかにしており、2023年には前年比で17%増加した。

 

同社のデータセンターが消費した水量は61億リットルで、これは米国南西部のゴルフ場約41コース分の年間灌漑量に相当する。


グーグルは、温室効果ガスの総排出量が短期的には増加する見込みであることを認めつつも、長期的な排出削減目標には引き続き取り組んでいくとしている。

 

しかし、報告書では、同社がAIの能力を拡大し続けながら、どのようにしてこの削減を達成する計画なのか、具体的な詳細は明らかにされていない。