マクロン大統領、賛否両論ある年金改革に署名

フランス大統領主導の法案で、定年退職年齢が62歳から64歳に引き上げられる

 

エリゼ宮でのエマニュエル・マクロン仏大統領(2023年4月14日、フランス・パリ)

© AFP / Lewis Joly/POOL/AFP

 

【RT】2023年4月15日

https://www.rt.com/news/574794-macron-signs-pension-reform/

 


フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、定年を62歳から64歳に引き上げる法案に署名した。

 

この改革は全国的な動揺を引き起こし、野党や労働組合は異議を唱え続けることを誓っている。

 

この改正は、4月15日(土曜日)の早朝にフランスの官報に掲載された。

 

 

社会保障法典はこうして改正される。第1段落の『62歳』は『64歳』に置き換わる。

定年は9月から3ヶ月ずつ段階的に引き上げられ、2030年9月に64歳に達するまで続きます」

 

4月14日(金曜日)、フランスの最高憲法機関は、大統領が提案した修正案のほとんどにゴーサインを出した。

 

憲法評議会はまた、左派の政治家が提出した国民投票の要求を撃退した。

 

国民的騒動にもかかわらず、フランスの年金改革は承認された。

 

エリザベス・ボーン首相は4月14日(金曜日)に、この決定を「制度と民主主義の旅の終わり」と表現した。

 

しかし、野党と労働組合は引き下がろうとせず、国民投票の2回目の要求に対する決定は来月初旬になる見込みである。

 

右派政党「国民集会」のマリーヌ・ルペン党首は、法案への署名は「フランス国民とエマニュエル・マクロンの最後の決別となる」と予測した。

 

その思いは社会党のオリヴィエ・フォール第一書記も同じで、大統領の決断後に「統治ができるのか」と疑問を呈した。

 

フォール氏はまた、「大統領とその政府を転覆させるために民主的な嫌がらせを続ける 」と公約した。

 

ベテラン左翼政治家のジャン=リュック・メランションは、改革に反対する人々の結束を呼びかけ、フランスの 「大統領制君主制」への軌道を非難した。

 

一方、労働組合は、「例外的な大衆動員」の一環として、5月1日に集会を行うようフランス人に呼びかけた。

 

評議会の決定を前に、4月13日(木曜日)には数十万人の抗議者がフランスの市や町の通りに押し寄せた。

 

パリでは、暴徒がいくつかの建物を破壊し、警察は警棒で人々を殴りつけ、群衆に催涙ガスを発射した。