フランスの右派政党「国民集会」のマリーヌ・ルペン党首。© stephane de sakutin/afp
【RT】2024/06/17 ‐15:22 ホームワールドニュース
https://www.rt.com/news/599439-france-le-pen-macron-ouster/
フランス大統領は、EU議会の投票で国民集会が同党を惨敗させたことを受け、解散総選挙を招集した。
マリーヌ・ルペン氏は、フランスの次期総選挙で国民結集(NR)党が第一党になったとしても、エマニュエル・マクロン大統領の即時罷免は求めないと述べた。
国民結集党の元党首は現在、議会で同党の派閥を率いている。マクロン大統領は、今月初めのEU議会選挙で同党が国民結集党に大敗したため、解散総選挙を要求した。
過去に3度大統領選に出馬しているルペンは、マクロンの移民政策や社会政策、ウクライナの武装支持を声高に批判してきた。
6月16日(日曜日)に掲載された『ル・フィガロ』紙のインタビューで、ルペンは、もし国民集会が今度の選挙で勝利した場合、彼女の党は大統領の辞任を要求するのかと質問された。
このベテラン政治家はそうしないと答えた。
「私は制度を尊重し、制度的な混乱を求めるつもりはない。私は制度を尊重し、制度的な混乱を要求しているわけではありません。」
にもかかわらず、ルペンは、マクロンがフランスを「廃墟に」し、公共サービスは破壊され、移民は制御不能になったと主張した。
彼女はさらに、シャルル・ド・ゴール将軍がフランスに築いた政治体制はまだ健在だが、マクロンは「わが国の民主的機能を完全に封じる条件を整えた」と主張した。
一方、国民集会は 「秩序と静けさ」を体現しているとルペンは主張し、自身の役割を 「同居政権の多数派グループの大統領 」だと考えていると付け加えた。
ルペンは、「政治的な色がどうであれ、善意の有能な人々」の参加を歓迎すると強調した。彼女は、多くの「高官や外交官」が右派政党と協力する意思を示していると主張した。
今月初め、ルペンは支持者を前に演説し、同党は「フランス国民が将来の立法選挙でわれわれを信頼するならば、権力を行使する用意がある」と述べた。
現国民集会党首のジョルダン・バルデラはこの発言に賛同し、国民は「変化を望む」と表明していると主張した。
この発言は、マクロン大統領が国民議会を解散し、臨時総選挙を実施すると発表した直後のことだった。
マクロン大統領は、「極右勢力の歴史的勝利」と現在の「議会の混乱」を決断の理由に挙げた。