エマニュエル・マクロンが不人気な改革を推し進める中、万年右翼が引き離された

ルペン氏、フランス大統領選の世論調査でトップに

 

フランス・パリの国民議会で記者会見するマリーヌ・ルペン氏(2023年3月22日) © AFP / Bertrand Guay

 

【RT】2023年4月5日

https://www.rt.com/news/574257-marine-lepen-macron-poll/

 

 

2022年のフランス大統領選挙が今日行われた場合、国民集会リーダーのマリーヌ・ルペンエマニュエル・マクロン大統領を楽に破るだろうことが、4月5日(水曜日)に発表された世論調査で明らかになった。

 

 

マクロン氏は現在、フランスの労働者の定年を引き上げるという取り組みに対して、国民の怒りの奔流に直面している。

 

 

BFMTVの世論調査によると、ルペンは31%の得票率で第1回選挙戦を終え、23%のマクロンと18.5%の左派ジャン=リュック・メランションに差をつけるだろうとしている。

 

この結果は、昨年マクロン氏の28%に対して23%で第1ラウンドを終えた国民集会党首にとって、8ポイントの改善となる。

 

フランスの大統領選挙は、1人の候補者が50%以上の得票を得られなかった場合、2回に分けて行われ、第1ラウンドの上位2人が繰り上げ当選となる。

 

これは第五共和制のもとでは常に行われており、2022年にはマクロン氏が直接対決の決選投票で59%対41%でルペン氏を破っている。

 

しかし、今日、ルペンは55%対45%でマクロンに勝利することが明らかになった。

 

昨年の第2回投票でマクロン氏は共和党緑の党、一部の左派の票を頼りに勝利したが、今日、これらの有権者のうち大統領支持に転じる人ははるかに少ないだろう。

 

例えば、緑の党のヤニック・ジャドーの支持者のうち、昨年の第2回投票でマクロンに投票したのは68%だったが、今日そうするのは52%である。

 

さらに、2022年にマクロン大統領に投票した人の27%は、再選挙が行われた場合、棄権するかルペンに投票すると世論調査で判明している。

 

マクロン政権は先月、憲法上の特別な権限を行使して、物議を醸す年金改革法案を議会の採決を経ずに可決した。

 

この法案は、ほとんどのフランス人労働者の定年を62歳から64歳に引き上げるもので、その可決は全国的な抗議と暴動の波紋を呼び起こした。

 

最大のデモでは、全国で100万人以上が路上に出て、パリでは火をつけたり警察官と衝突したりして、1日で数百人が逮捕された。

 

定年年齢の引き上げは、以前からマクロン大統領の重要な目標の一つであり、大統領はこの動きをフランスの社会保障制度を維持するための「公正で責任ある」方法であると説明している。

 

イスラム系移民への反対で知られるルペンは、2022年の選挙戦で、年金改革に反対し、フランスの物価上昇をマクロンにぶつけることに焦点を当てた。

 

ルペン氏は、デモ参加者による一部の破壊行為を非難しつつも、改革に反対し続けている。

 

 

ルペン氏は先週、AFP通信に対し、「フランスは自らの意思に反して統治されてきた。マクロン大統領のやり方は、彼とは正反対のアプローチをとる政治勢力が権力を握ることを可能にする」と述べた。